生活費が足りず、貯金が減って将来の不安がのしかかってきていると悩んでいませんか?
家計簿や通帳とのにらめっこで楽しいと思っていた老後が、明日を考えるだけでいっぱいっぱいになっている。そんな悩みを抱えた方のために、この記事では65歳以上から貯金を増やす方法について、リアルな声も交えながら解説していきます。
- 生活費にもう少しゆとりを持ちたい人
- 明日を生きていくのも大変なお財布事情の人
- 今後のための貯金を増やして安心したい人
現在、生活がキツキツ・・・でつらいといった方は、ぜひこの記事を読み進めて、貯金を増やす手段を把握しておいてくださいね。
生活費が足りず貯金が減っていく現実
退職後はこんな風に旅行や趣味を楽しんでいるはずだったはず・・・
そう考えている方も少なくないのではないでしょうか。現実問題、蓋を開けてみれば生活費を切り詰めて、生活していくのが精一杯。
そうなると、楽しみにしていた今後のことを考えるのも億劫になってしまうでしょう。
年金だけでは生活費が足りず、退職金や今まで貯めてきた大切な貯金を切り崩して生活している方も多いです。そんな生活を続けていると、先行きが不安になってきます。
65歳以上の1ヶ月の平均支出
ここで、65歳以上の1ヶ月間の支出についてみていきましょう。
総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、60歳以上の1ヶ月の支出が平均14万円となっています。
上記の金額は、食費や交通費、住居にかかる費用、交通費や医療費、交際費などが含まれた金額の総計です。
1ヶ月に約14万円で暮らしていくとすると、1年間で168万円の出費となり、急な出費もある月もあるのでだいたい200万円前後は1年間でかかってくると考えておいて良いでしょう。
退職金や年金がなく明日の生活も厳しい人も多い
65歳以上になってこれから生活を始める方の中で、退職金がなかった方や年金の少ない方もおり、明日の生活も見えないといった方も多いのが現実です。
ここ最近は物価高も続き、スーパーでの買い物や外食も安いところを探し回って、暮らすことも免れません。
これは、ANNのニュースが取材した、80歳代の老夫婦の日々の生活です。スマホやレンジなどの電子機器はなく、ただ飢えを凌ぐ生活が続いているとのことでした。
毎月の光熱費は後回しで止まってしまったことも・・・
物価高に続き、毎月の光熱費の値上がりも続いています。2023年の6月から徐々に値上げが始まっており、電力会社各社の情報によると、各家庭で平均3000円~5000円ほど値上がりしたとの調査結果となりました。
そんな中、食べて毎日生きることで精一杯なので、電気代やガス代、水道代などの光熱費は後回しにして、まずは家賃を支払ってご飯を食べてという暮らしの方もいます。
生活費で減っていく貯金|具体的に増やす方法5選
前述でも話してきたように、65歳以上の方が直面する一つの大きな課題は、定年退職後の収入減少です。
年金以外にも安定した収入源を持つことは、老後の生活をより豊かで安心なものにするために重要です。ここでは、手持ちの貯金を減らさず、むしろ増やすための具体的な方法を5つご紹介します!
安心して暮らしていけるように、ぜひ読み進めて何か始めてみてくださいね。
貯金を崩して投資を始める
老後の資金として貯め込んだ貯金を活用して、賢く投資を始めることは、収入源を増やし、経済的な安定を図る有効な手段です。投資はリスクを伴いますが、自分のリスク許容度をしっかりと理解し、それに見合った投資先を選ぶことが大切でしょう。
たとえば、低リスク投資として国債や市債、高金利の銀行口座があります。これらは安全性が高く初心者にも扱いやすいです。もう少しリスクを取る場合は、株式投資が考えられますが、市場の波を読み、適切な銘柄選びが必要となってきます。
また、投資信託を利用することで、複数の資産に分散投資することが可能となり、リスクを分散しながら安定した収益を目指すことができます。不動産投資も一つの選択肢で、賃料収入を得ることができますが、物件選びや管理には専門的な知識も必要です。
投資を始める前には、専門家からのアドバイスを得ることも重要ですし、投資による収益は確定的ではないため、必要な生活費を確保した上で、余剰資金を投資に回すことが推奨されます。
自宅や車などを売却する
年金生活の補助として、大きな資産である自宅や車を売却する選択肢も考えられます。特に自宅は大きな資金を一度に手に入れることができるため、生活費の心配を大幅に軽減できます。
自宅の売却は、市場の状況を見極め、物件の価値を最大限に引き出すことが重要です。専門家に相談し、最適な売却時期や方法を選択することで、より多くの貯金を増やすことができます。
車も同様に、使用頻度が減ったり、維持費が負担になっている場合は売却を検討することが賢明です。売却から得られる資金は、新たな貯蓄の形成や他の投資への再分配、生活費の補填に役立てることができます。
自宅をリースバックする
自宅をリースバックすることで、大きな初期投資をすることなく現金を手に入れる方法です。自宅を市場価格で売却し、売却後はその物件を賃貸として戻って住む契約を結びます。
これにより、一時的に大きな資金を得ることができる一方で、住み慣れた環境を保持できるため、特に高齢者にとって心理的な安心感を提供します。
リースバックによる資金は、医療費や老後の生活費、予期せぬ大きな出費への対応に使用することができます。また、リースバック契約により、引越しをせずに現在の住環境を維持できるため、日々の生活の質を大きく変えることなく、安定した老後を送ることが可能です。
この契約は、新たな住居への適応がむずかしい方や住み慣れた愛着の湧く家に住み続けたい方にとって、非常に有効な選択肢となります。
得意なことで収入を得る
年金生活を補う方法として、定年後は自分の得意なことを活かして収入を得ることもおすすめです。
フリーランスとしての仕事は、特に今までの技術や経験を生かせる分野での活動がおすすめです。専門知識を活かして講師やコンサルタントとして働くことも一つの手でしょう。
たとえば、趣味であるカメラ操作を教えるクラスを開設したり、ビジネス経験を活かして若手起業家へのアドバイスを行うなど、教育や指導の場で能力を生かすことができます。
手作り商品の販売や写真を販売することも収入源になるので、手先の器用な方は手芸などを追求し、フリマアプリなどで売ってみるのも良いでしょう。Yahoo!ショッピングやメルカリなどのプラットフォームは、初心者でも始めやすく、幅広い顧客にアクセスできます。
また、撮りためた写真をフォトストックサービスに登録すれば、ダウンロードされるたびに収益を得ることもできるのです。これらの方法は、趣味や特技を活かしながら収入を得るため、楽しみながら経済的な支援を受けることが可能となります。
余暇の時間に、好きなことを追求しながらお金を増やすというのは生活も充実し、楽しみながら暮らすことができるでしょう。
働きに出てみる
定年後も働き続けることは、経済的な自立を保ち、社会とのつながりを維持するうえで有効な手段です。
パートタイムやアルバイト、時短勤務の仕事を探すことで、体力的な負担を抑えつつ収入を得ることができます。また、趣味や特技を生かした仕事も選択肢に入れると良いでしょう。
たとえば、手芸や写真、料理などのスキルを活かして小規模なビジネスを始める、またはその技術を教える講師として活動するなどです。このようにして得た収入は、日々の生活費の直接的な助けとなり、貯金の減少を防ぐことにもつながります。
さらに、働くことで社会との関わりが持て、精神的な充実感にもつながります。これは、健康の維持にも寄与するため、非常に多くの利点があります。
生活費がなくても手段はたくさんある!
この記事では、生活費が厳しい方におすすめの方法として、5つの貯金を増やす手段をお伝えしてきました。
生活が苦しく、明日の心配で精神的にも参っているという方は、まずは自分のできることから始めてみてください。もう使っていないモノや車、大きな金額を増やすなら自宅を売却したり、リースバックしたりするなどといった手段はいくつもあります。
自分に合った貯金を増やす方法を考えて、これを機会に一歩何かを進めてみてください。