東京でおすすめのリースバック会社8選

近年では、老後の資金確保や住宅ローンの返済といった理由から、「リースバック」を検討する人が増加しています。リースバックとは、自宅を売却した後もそのまま住み続けることが可能な仕組みです。

しかし、「騙された」「トラブルになった」などネガティブな評判も少なからずあるので、業者選びはくれぐれも慎重におこなう必要があります。

そこで今回は、東京都内でおすすめのリースバック会社8選と、一括査定サービス3選を紹介します。それぞれの特徴や強みを詳しく解説するので、参考にしてください。

リースバックの仕組み

リースバックの仕組みや物件の買取価格の決まり方、また契約後の家賃の決まり方についても紹介するので参考にしてください。

リースバックとは

リースバックとは、自宅を売却して資金を調達した後、賃貸契約を結ぶことで同じ物件にそのまま住み続けられる仕組みです。

主に不動産会社やファイナンス会社がリースバックのサービスを提供しており、契約内容次第では、売却した物件を後日買い戻すことも可能です。

リースバックの買取価格の決まり方

リースバックの買取価格は、以下のように市場価格の60～80％程度を基準に設定されることが多いです。

　買取価格 = 市場価格 × 60%～80%

買取価格が市場価格よりも低い理由は、不動産会社が将来的な利益を見込みつつ、物件価値や賃貸契約の期間、家賃収入などを考慮して査定を行うためです。

また、リースバック終了後の売却リスクも反映されるため、物件の状態や契約条件によって価格が調整されることがあります。

例えば、長期間の契約では収益性が期待できるため、条件次第で価格が上昇することもあります。

リースバック後の家賃の決まり方

リースバック契約後の家賃は、買取価格の約7％～13％程度が設定される傾向にあります。

基本的には、売却価格が高額になるほど、家賃も高くなる傾向があります。そのため、契約前にはリースバック後の家賃が予算内であるかシミュレーションを行うことが重要です。

リースバックをするメリット

リースバックはトラブルが発生する可能性もありますが、一方でメリットも多くあります。ここではリースバックをする3つのメリットを紹介します。

最短5日〜2週間で現金が手に入る

リースバックの大きなメリットの一つは、まとまった現金がスピーディに手に入る点です。

通常、不動産売却では数ヶ月かかることも珍しくないですが、リースバックでは最短5日から2週間で売却代金が支払われます。急な資金が必要な場合や、緊急の出費がある場合に有効な手段です。

なお、大手のセゾンファンデックスが提供するリースバックでは、最短即日での見積もり、最短2週間（*1）での契約が可能となっています。

「定期借家契約」によって短い期間しか住めないリースバックが多い中、セゾンファンデックスでは「普通賃貸借契約」を結べるため、長く住み続けられる点も好評です。

さらに、セゾンでは「国内約20,000件のホテル・旅館が最大80%OFFになる」「ホームセキュリティ」「水回りのトラブルのサポートサービス」など、契約者限定の付帯サービスがかなり充実しています。

というスピード重視の方は、「最短5日」（*2）でのリースバック契約も可能なリアルエステートをおすすめします。

（*1・2）記載した売却までの期間はあくまで最短の場合です。記載した期間以上に日数を要する場合もありますので、あらかじめご容赦ください

慣れ親しんだ家に住み続けることができる

リースバックを利用すれば、これまで住んでいた家に引き続き住み続けることが可能です。引っ越しの手間や新しい環境に慣れる必要がなく、生活スタイルを維持できます。

特に高齢者や子供がいる家庭にとって、慣れ親しんだ家に住み続けられるのは大きなメリットでしょう。

住宅ローンの返済に充てることができる

仮に住宅ローンが残っている場合でも、売却金額で完済できる見込みがあれば、リースバックは可能です。

これにより、まとまった資金を手に入れると同時に、住宅ローンの返済を完了させることができ、金銭的な負担を大幅に軽減できます。

さらに、ローン完済後もそのまま住み続けられるため、生活に大きな変化を与えずに経済的な安定を得られます。

東京都内でおすすめのリースバック会社8選

リースバック会社は、会社によって得意とするエリアが異なります。そこで、ここでは東京都内でおすすめのリースバック会社8選を紹介します。

東京都内のマンションや一軒家のリースバックを検討しているなら、参考にしてください。

サービス	強み	対象物件種別	対象エリア
セゾンファンデックス	・普通賃貸借契約だから長く住み続けられる ・付帯サービスが充実 ・事務手数料や調査費用、礼金などの費用が0円	一戸建て・マンション	【東日本の対象エリア】 北海道、東北地方、関東地方、中部地方（新潟県、富山県、石川県、長野県、山梨県、静岡県） 【西日本の対象エリア】 中部地方（岐阜県、愛知県、福井県）、近畿地方、中国地方、四国地方、九州地方、沖縄地方
あなぶきのリースバック	・柔軟な家賃設定が可能 ・更新料も不要、家賃の値上げもなし	専有面積が40㎡以上／築年数が10年以上経過しているマンション／鉄筋コンクリート構造もしくは鉄骨鉄筋コンクリート造	関東・近畿・四国・九州など
リアルエステート	・最短5日でのスピード決済 ・市街化調整区域や再建築不可の物件、築年数の古い物件も買取可	一戸建て・マンション	全国
笑吉不動産	・100社を超える提携業者 ・再建築不可、違法建築、築古物件など、他社で断られた物件も積極的に買い取り	–	新宿区、中野区、板橋区、豊島区、杉並区、練馬区、西東京市、東久留米市、清瀬市、小平市、東村山市
総合マネージメントサービス	・日本全国が対象	一戸建て・マンション	全国
小田急不動産	・地域密着型のサービス	一戸建て・マンション	全国
ハウスドゥ	–	一戸建て・マンション	全国
センチュリー21	–	マンション、戸建、土地、一棟ビル、収益不動産や住居兼事務所など	全国

セゾン

セゾンは、クレディセゾングループの一員として信頼性と安心感のあるリースバックサービスを展開しています。

売却代金を一括で支払い、売却後も自宅に住み続けられる柔軟な契約形態が特徴です。固定資産税や管理費の負担がなくなり、家財保険の自己負担も0円になります。

また、事務手数料や調査費用、礼金などの費用が0円というメリットも魅力です。契約後も充実した特典や優待サービスが提供されるため、リースバックを検討する人にとって非常に有利な選択肢と言えます。

会社名	株式会社セゾンファンデックス
住所	〒170-6037東京都豊島区東池袋三丁目1番1号 サンシャイン60 37階
免許番号	貸金業者登録番号　関東財務局長（12）第00897号（登録有効期間：2024年5月1日～2027年4月30日）宅地建物取引業者免許証番号　国土交通大臣（2）第9536号（免許有効期間：2024年4月26日～2029年4月25日）

あなぶきのリースバック

あなぶきのリースバックは、住宅を売却しつつ住み続けることが可能なサービスです。普通賃貸借契約に基づき、更新が可能で長期的に住むことができます。

柔軟な家賃設定が可能で、更新料も不要、家賃の値上げもありません。ご高齢の方にも対応しており、年齢制限がなく老後の資金作りにも利用できます。

また、住設機器や給排水管の故障にも迅速に対応し、修繕費用の負担もありません。その他、売買契約印紙代や登記費用、賃貸保証料などの諸費用が発生しますが、一部は売買代金から相殺されます。

顧客目線に立ち、経済的な負担が最大限に軽減されたサポート内容となっています。

リアルエステート

リアルエステートは、リースバックを専門に取り扱う不動産会社です。2011年の設立以来、不動産コンサルティングや土地活用、相続問題に取り組み、多くの実績を積み上げてきました。

現在は買取査定を強化しており、他社で十分な買取金額にならなかった場合も、リアルエステートなら納得の査定額を提供してもらえる可能性があります。

また、市街化調整区域や再建築不可の物件、築年数の古い物件など、一般的に買取が難しいとされる物件でも積極的に買い取っているのが特徴です。

万が一、リースバックが利用できない場合、弁護士や税理士などの専門家と連携し、売却や相続対策、債務整理まで総合的にサポートしてくれます。

最短5日でのスピード決済が可能で、急な資金調達にも迅速に対応してくれるのもポイントです。賃料もお客様の希望に応じて柔軟に設定し、ご高齢の方にも無理のない金額を提示してくれます。

会社名	株式会社リアルエステート
住所	〒160-0022 東京都新宿区新宿3-1-24京王新宿３丁目ビル9F
免許番号	国土交通大臣（2）第9195号

笑吉不動産

笑吉不動産は、高額買取と無理のない家賃設定を強みとする不動産会社です。100社を超える提携業者や投資家と連携し、一番条件の良い相手を探し出すことで、最適な買取条件を提示してくれます。

物件に高値がついたとしても、無理のない家賃設定を行い、月々の支払いが可能なプランを提供してくれるので安心です。最短5日で現金化が可能であり、急な資金調達が必要な場合でも、地域密着の強みを活かして迅速に対応してくれます。

また、笑吉不動産は再建築不可、違法建築、築古物件など、他社で断られた物件も積極的に買い取ります。購入を希望する投資家を多数抱えており、どのような物件でも対応可能です。

なお、主な対応エリアは新宿区、中野区、板橋区、豊島区、杉並区、練馬区、西東京市、東久留米市、清瀬市、小平市、東村山市となっているので。

会社名	株式会社エクシトエイト
住所	〒165-0032　東京都中野区鷺宮三丁目20番10号　フロンティア鷺宮4階
免許番号	東京都知事(2)第103203号

総合マネージメントサービス

総合マネージメントサービスでは日本全国の不動産を対象にリースバックをおこなっています。専門分野は金融や融資だけにとどまらず、不動産売買や賃貸仲介の資格も有している不動産のエキスパートです。

「売らなければいけないけど、どうしても手放したくない」という人、競売の通知を受け取った人、任意売却を検討している人、将来的に住宅を買い戻したい人はぜひ総合マネージメントサービスのリースバックを検討してみてください。

会社名	株式会社 総合マネージメントサービス
住所	〒103-0027東京都中央区日本橋3-6-13　アベビルディング3F
免許番号	日本貸金業協会会員第003672号東京都知事（8）第25131号（社）東京都宅地建物取引業協会 東京都知事（5）第81043号

小田急不動産

小田急不動産のリースバックサービスは、安心と信頼を提供する小田急グループの一環として、多くの利用者から高い評価を得ています。

リースバックはもちろん、様々な売却方法からお客様に最適な売却方法を提案しています。同社の仲介サービスを利用したお客様の総合満足度は93.5%に達しており、地域密着型のサービスでお客様の多様なニーズに応えられるのが特徴です。

リースバックを利用すれば、売却後もそのまま住み続けることができ、固定資産税や管理費の負担を軽減できます。長年住み慣れた自宅に安心して住み続けたい方におすすめの選択肢です。

会社名	小田急不動産株式会社
住所	〒 151-0061　東京都渋谷区初台1丁目47番1号
免許番号	・宅地建物取引業者：国土交通大臣（15）第1168号・賃貸住宅管理業者：国土交通大臣（01）第007220号・一級建築士事務所：東京都知事登録第9940号・特定建設業者：東京都知事許可（特－05）第41317号・第二種金融商品取引業：関東財務局長（金商）第1243号

ハウスドゥ

ハウスドゥは、日本を代表するリースバックのパイオニア企業として多くのお客様から支持されています。

同社による2023年の満足度調査によると、顧客満足度97.6％を達成しました。全国705店舗のネットワークを活かし、各エリアで迅速な対応が可能です。

また、再購入期限がなく、賃貸期間もお客様の希望通りに設定できます。現金化までは標準40日、最短5日で対応し、退去時の売却支援や安心コールサービスなど、多彩なサポートを提供しているのも特徴的です。

会社名	株式会社And Doホールディングス
住所	〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目8番1号丸の内トラストタワーＮ館17F
免許番号	宅地建物取引業 国土交通大臣(3)第8077号一般建設業許可 京都府知事(般-3)第43402号銀行代理業許可番号 近畿財務局長(銀代)第216号

センチュリー21

センチュリー21は、世界80カ国で約9,400のブローカーオフィスを構える不動産業者のフランチャイズ企業です。日本国内だけでも約1,000店舗を展開している国内でも有数の不動産仲介チェーンになります。

同社でもリースバックをおこなっており、個人のお客様の老後準備、相続対策など、さまざまなニーズに対応しています。

会社名	株式会社センチュリー21・ジャパン
住所	〒107-0061　東京都港区北青山2-12-16 北青山吉川ビル7F
免許番号	–

東京都内でのリースバック一括査定ならこの3社がおすすめ！

このような人におすすめなのが、リースバック一括査定です。ここでは東京都内でリースバックを検討している人におすすめの一括査定サービスを3つ紹介します。

いえカツLIFE

いえカツLIFEは、相続・離婚・金銭問題の不動産売却専門サイトです。

相続で生じた物件、離婚で生じた物件、金銭的事情が絡む物件、空き家になっている物件など、物件の特徴ごとにその道に長けた不動産業者を全800社の中から厳選して紹介してくれます。

そして、いえカツLIFEの最大の特徴は、査定額を3つのバリエーションで比較して提案してくれる点です。1つ目のバリエーションは、金額重視で売却したい人向けの「仲介」です。

続いて、2つ目のバリエーションはスピード重視で売却したい人向けの「業者買取」です。

そして、3つ目が売却後も今の物件に住み続けたい人向けの「リースバック」になります。

いえカツLIFEでは、以上の3つのバリエーション別に、査定価格と売却適正期間を比較できるのが最大のメリットです（下図参照）。

無料査定は最短60秒で完了しますので、査定をご希望の場合は以下のボタンから今すぐお試しください。

リースバックプレミア

リースバックプレミアは、一般的なリースバックの目的であるローンの解消や資金調達だけでなく、住み替え、相続、老後資金確保、資産整理など、お客様ひとりひとりのライフスタイルに合ったプランを提供してくれます。

プランは、すぐに引越しが難しい人向けの「ゆっくり住替えプラン」、賃料を抑えたい人向けの「家賃優遇プラン」、早期に自宅を買戻したい人向けの「買戻特約付プラン」の3つです。

さらに、リースバックプレミアには「敷金・礼金0円・フリーレント最大2ヶ月」、仲介で売れなかった際に業者が買い取る「買取保証型仲介制度」などのお得な特典もついています。

なお、公式サイトには「電話によるしつこい営業はいたしません。」「相談時に強引な営業はいたしません。」「法令を遵守し、選ばれる会社を目指します。」と明記されています。

実際、国土交通省が発行するガイドラインを遵守したサービスであることも明記されているので、初めての人も安心して相談可能です。

お急ぎの人向けに通話料無料の電話受付も受け付けていますので、査定した物件がございましたら以下のボタンから今すぐお問い合わせください。

家まもルーノ

家まもルーノはリースバック専門のコンシェルジュサービスです。コンシェルジュに要望を伝えるだけで、登録されている100社以上の不動産業者の中から完全無料で査定をしてくれます。

最短5日で現金化が可能であり、全国47都道府県に対応しているのも特徴です。フォームから最短1分で相談ができますので、査定額やリースバックの詳しい制度について詳しく知りたい人は今すぐ下のボタンからお問い合わせください。

リースバック業者の比較ポイント

リースバックを利用する際は、数ある業者の中から適切な業者を選ぶ必要があります。

そこで、以下に比較する際に押さえたいポイントを7つ解説します。

得意とする物件や地域を確認する

リースバック業者には、それぞれ得意とする物件の種類や地域があります。実際、広いエリアを対象とする大手業者でも、地方物件では対応が不十分な場合があります。

一方、特定地域に特化した中小業者では、対応地域は限定されますが、特定エリアでは大手より好条件を提示するケースもあります。

各業者のホームページで実績や取り扱い物件の傾向から、得意とする物件や地域を確認し、自分の物件に合った業者を選びましょう。

業者の信頼性を確認する

業者の信頼性は、取引実績や資金力などで判断しましょう。特に売買代金の支払い能力や倒産リスクが低い業者を選ぶことが大切です。

安心して契約を進めたい場合は、上場企業や大手グループのサービスを検討することをおすすめします。

買取価格を比較する

リースバックの買取価格は市場価格の60％～80％程度が一般的です。ただし、実際の買取価格は物件の立地や状態、業者ごとの査定基準によって異なります。

同じような物件でも売る時期や築年数によって買取価格が変動することも珍しくありません。

複数の業者に査定を依頼し、条件の良い買取価格を提示してくれる業者を選びましょう。

賃貸契約の種類を確認する

リースバックでは、通常「定期借家契約」が適用されます。定期借家契約は契約期間が終了すると自動的に契約が終了するもので、更新はありません。

一方、通常の賃貸で用いられる「普通借家契約」では、更新が可能で長期間住み続けられます。

この2つの契約の違いを理解しておかないと、契約後の生活に支障が出る可能性があります。

定期借家契約に不安がある場合は、普通借家契約に変更可能かどうかを業者に確認しましょう。

付帯条件を確認する

リースバック契約では、業者ごとに異なる付帯条件が設定されます。後々のトラブルを防ぐためには、以下の項目を確認しておくことが重要です。

• 敷金・礼金の額や条件
• 保証人の必要性
• ペット飼育の可否
• 中途解約の可否
• 駐車場や駐輪場の使用条件
• 火災保険の加入義務
• リフォームやDIYの制限

これらの条件をチェックし、納得のいく契約内容になっているかを確認しましょう。

修繕費用の負担を確認する

リースバック契約では、修繕費用を借主が負担するケースが多いです。退去時の原状回復費用が発生する場合もあるため、これらの費用に関する取り決めをしっかり確認しておきましょう。

買い戻し条件を確認する

リースバック契約では、売却した物件を再取得できる「買い戻し」が可能な場合があります。買い戻し価格の目安は以下の通りです。

買い戻し価格 = 売却金額 × 110％～130％

将来的に物件の再取得を検討している場合は、こちらを把握しておきましょう。

リースバックで失敗しないための注意点

最後にリースバックで失敗しないための注意点を紹介します。リースバックは知識不足の状態で手を出して後悔する人が少なくないので、しっかり押さえておきましょう。

相場よりも安く売却しない

リースバックで失敗しないためには、相場よりも安く売却しないことが重要です。

相場よりも安く売却すると手元に残る資金が少なくなり、将来の生活資金や緊急時の対応資金に不安が残ります。

まず、複数のリースバック会社に査定を依頼し、相場を確認することが大切です。また、不動産の専門家に相談して、適正な価格を把握するのもいいでしょう。

リースバックは急な資金調達が必要な場合に利用されることが多いため、焦って安易に契約を結ばないように注意が必要です。

比較の例
リースバック会社	A社	B社	C社
査定額	3,000万円	3,300万円	3,100万円

会社選びは慎重にする

リースバックを利用する際、会社選びは非常に重要なポイントです。さまざまなリスクを想定した上で、慎重に選ぶ必要があります。

1つ目のリスクは、不動産会社が倒産するリスクです。この場合、現在住んでいる住宅が売却される恐れがあります。契約前にリースバックを提供する会社の経営状況や信頼性をしっかり確認しましょう。

2つ目のリスクとして、リースバック契約では修繕費をどちらが負担するかでトラブルが生じる可能性があります。

多くの場合、特約により修繕費は借主（元所有者）の負担とされていますが、契約内容によって異なるため、事前の確認が必要です。

3つ目のリスクは、買戻しができなくなることです。買戻し価格が高く設定されている場合や、買戻しの条件が変わることで、買戻しができなくなる可能性があります。なお、買戻しでは売却価格の1.1倍〜1.3倍の金額に設定されることが多いです。

このようなリスクをできる限り回避するためには、複数の会社に相談し、比較検討することが理想的です。

各社の提案内容や費用、契約条件を隅々まで確認し、細かな説明まできちんと対応してくれる会社を選ぶ必要があります。

家賃設定を見誤らない

リースバックで失敗しないためには、家賃設定を適切に行うことが非常に重要です。リースバックで賃貸契約を結ぶ際、家賃は売却会社と協議して決定します。

しかし、将来的な収支を見誤ると、家賃が家計に大きな負担となり、せっかくのリースバックのメリットが損なわれる可能性があるのです。

家賃設定の前に、家族や信頼できるアドバイザーと話し合い、将来の収支プランを立てましょう。現在の収入や将来的な収入見込み、その他の支出を考慮して、無理のない範囲で家賃を設定することが肝要です。

修繕費用の負担を巡るトラブルに注意

リースバックでは、売却後も元所有者が住み続けるため、設備の不具合が発生してもその修繕費用は借主負担とされることが一般的です。

そのため、事前に認識していないと業者との間でトラブルが発生する可能性があります。修繕費用に関する取り決めを契約前に十分確認しましょう。

家賃の引き上げにより支払いが困難になる

リースバック物件の家賃は、周辺の賃貸相場よりも高く設定される場合があり、それが経済的な負担となることがあります。

また、業者によっては契約更新時に家賃の値上げを実施し、これに対応できず引っ越しを余儀なくされるケースもあります。

家賃設定や更新時の取り決めについては、契約前に入念に確認しましょう。

買い戻しは事前に明記してもらう

リースバック契約では、物件の買い戻しが必ずしも保証されているわけではありません。

買い戻しを視野に入れて契約する場合は、売買契約書にその条件を明記してもらう必要があります。

業者が第三者に物件を売却する問題に注意

リースバック契約後、物件の所有権は業者に移るため、業者が物件を第三者に売却する可能性があります。

この場合、新たな所有者が契約の更新を拒否するなどの問題が生じることがあります。こうしたトラブルを避けるためには、契約時に「第三者への売却を行わない」といった特約を盛り込むことが有効です。

また、万一売却されても契約条件が引き継がれるよう、事前に調整しておきましょう。

相続に関するトラブルに注意

リースバック契約は相続人の同意を得ずに締結できるため、後に相続人との関係が悪化するケースがあります。

親族間でのトラブルを防ぐため、リースバックを進める前に、相続人の同意を得ておきましょう。

東京都のリースバックに関連してよくある質問

最後に東京都のリースバックに関連してよくある質問に回答します。

リースバックに年齢制限はありますか？

リースバックには特に年齢制限はありません。ただし、一部のリースバック専門業者では、年齢が契約条件に影響することがあります。

リースバックの入金までにどのくらいの期間がかかりますか？

入金には通常2週間～1ヵ月程度かかります。不動産価値の査定や必要書類の手続きなどがあるため、即日対応は難しい場合が一般的です。

リースバックで発生する手数料は何ですか？

リースバックでは以下の手数料が発生する場合があります。

• 不動産売却に関する手数料：仲介手数料、抵当権の抹消費用、売買契約書の印紙代など。
• 賃貸契約に関する手数料：敷金、保証金、火災保険料、事務手数料など。

ただし、仲介手数料や敷金が不要な業者もあるため、契約前に担当者に確認しましょう。

リースバックを断られるケースはありますか？

買取価格が住宅ローンの残債を下回る場合、リースバック契約が成立しないことがあります。

この場合、住宅ローン融資先との調整が必要となり、調整に応じてくれる業者を探す必要があります。

途中で引っ越すことは可能ですか？

リースバック契約では、借主が希望すれば途中で退去することが可能です。ただし、退去をする際は、引っ越し先を早めに確保し、事前に家財をすべて撤去する必要があるため注意が必要です。

リースバックで得た売買代金の使い道に制限はありますか？

売買代金の使い道に特に制限はありません。ローン返済、老後資金、事業資金、教育費など、個人の目的に応じて自由に使用できます。

会社選びが重要なリースバックは一括査定サイトで決まり！

数あるリースバック会社の中から、自分に合う会社を探すのは中々難しいでしょう。同じリースバックというサービスでも、会社によって強みや制約は異なります。

本記事で紹介したおすすめ業者やおすすめの一括サービスを参考に、自分の目的やライフプランにあったサービスを検討してみてください。