60代が終活で断捨離をする3つのステップ

60代になると、これまでの生活で溜め込んだ物が多くなりがちです。そこで、終活の一環として断捨離を始めることで、生活空間をすっきりさせるだけでなく、将来のための準備も進められます。

本記事では、60代の方が無理なく断捨離を進めるための3つのステップについて詳しく解説します。

この記事がおすすめの人
  • 老後に向けて断捨離をしたい
  • 何からどう手をつければいいのかわからない
  • 終活の生前整理を後悔なく行う方法を知りたい
  • 初めての断捨離で何をすればいいかわならない
  • 家族のためにも生前整理で後悔したくない
  • 断捨離を一人でするのは負担が大きい
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目次

60代が終活で断捨離をする3つのステップ

60代の方向けに、終活の一環として断捨離をする3ステップを

  • ⑴対象の場所は細かく区切る
  • ⑵ものをすべて出す
  • ⑶必要か不要かで仕分ける

の順に紹介します。

⑴対象の場所は細かく区切る

断捨離を始める際は、場所を細かく区切って進めることがポイントです。意気込んで「キッチン周り」や「寝室」など大まかに決めてしまうと、範囲が広すぎて体力的に厳しくなり、途中で挫折する可能性があります。

そのため、「まずはキッチン下の棚だけ」「キッチンラックだけ」といったように、細かい部分から始めるのが効果的です。また、一度に全部を片付けようとせず、「今週中にキッチン周りを片づける」といったように期限を決めて、少しずつ進めることをお勧めします。

⑵ものをすべて出す

断捨離する場所を決めたあとは、その場所にあるものを把握することが重要です。最も簡単で効果的な方法は、収納してあるものをすべて出すことです。

これにより、何がどの程度あるのかを一目で確認でき、必要なものと不要なものの取捨選択が容易になります。たとえば、キッチンで見つかりそうな不要なものには以下のようなものがあります。

  • お弁当を持っていく人がいないのに、弁当用のバランが大量にある
  • 何年も使っていないお鍋がキッチン下に転がっている
  • 買ったものの使っていないキッチングッズ

このように、断捨離する場所のものをすべて出すことで、不用品を簡単に見つけ出すことができます。

⑶必要か不要かで仕分ける

断捨離する場所のものをすべて出し切ったら、次に必要なものと不要なもので仕分けていきます。もし、捨てるべきかどうか迷ったら、再びお金を出して購入する可能性があるかどうかを考えてみてください。

どうしても必要なものの場合は、自分でお金を出して何としてでも手に入れるはずです。再びお金を払って手に入れたい気持ちになれない場合、それはもう不要なものといえます。

すぐに判断するのが難しい場合は、期限を決めて保留とし、一旦保管しておくのも1つの方法です。2週間や1ヶ月などの期限を設定し、その期限が来た際にもう一度そのものについて考え直してみましょう。

60代が終活で断捨離をするメリット

60代はセカンドライフの始まりという意味で、人生に一区切りをつけるにはちょうど良いタイミングです。だからこそ、このタイミングで断捨離をするのは多くのメリットがあります。ここでは代表的な3つのメリットを紹介します。

身体的なリスクを軽減できる

60代で断捨離をすると、物がなくなることで転倒や災害時のリスクを減らせます。60代はまだまだ体力がある年齢ですが、70代や80代になると自然と足腰も弱くなります。

家が物で溢れていると、つまずいて転んでしまったり、物をどかす力が足りずに生活が不便になったりする可能性があるでしょう。

また、地震などの災害時には、物が倒れてくるなど大きなリスクにもなり得ます。70代や80代になってから断捨離をするのはあまり現実的ではないので、体力のある60代から断捨離を始めることが大切です。

これにより、将来的な身体的リスクを減らし、安全で快適な生活環境を整えることができます。

家族への負担を軽減できる

60代で断捨離をおこなうことは、終活の一環としても大きなメリットがあります。なぜなら、自分の物を何も整理していない状態で亡くなってしまった場合、家族が遺品整理で大変な思いをすることになるからです。

遺品整理は家の中から物をすべて取り出し、ゴミを分別したり、貴金属を売却したりと、多くの時間と手間がかかります。場合によっては、数週間から数カ月もかかることがあります。

特に、亡くなった親が一軒家に住んでいて大量の物を抱えている場合、遺族だけでは対応しきれず、遺品整理業者に依頼することもあるほどです。

しかし、遺品整理業者の費用は数十万円と高額であり、断捨離ができていないと、遺族にとって時間的にも経済的にも大きな負担となります。

だからこそ、事前に断捨離をおこない、現在の自分にとって必要なものだけを残しておくことで、遺族への負担を軽減できます。

将来を考えるきっかけになる

60代からの断捨離は、自分の未来を考えるきっかけにもなります。厚生労働省の調査によれば、日本人の平均寿命は大方で右肩上がりとなっており、令和4年の時点で男性は81.05歳、女性は87.09歳が平均寿命です。

まだまだ長い人生を見据えて、不要なものを一つずつ手放していくことで、過去を整理し、新しい自分を見つめ直すことができます。

また、物が部屋から少なくなることで、心もすっきりし、「これから新しいことを始めてみようかな」と前向きな気持ちになれるでしょう。断捨離を通じて、不要なのに買ってしまった物なども見つかり、老後に向けて自分のお金の使い方を見直すきっかけにもなります。

このように、断捨離は単なる整理整頓ではなく、自分の未来を見据えた行動といえます。今後の人生をより豊かにするためにも、60代からの断捨離を始めてみましょう。

  • 初めての断捨離で何をすればいいかわならない
  • 家族のためにも生前整理で後悔したくない
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参考:令和4年簡易生命表の概況(厚生労働省)

60代が終活で断捨離をする際のコツ

断捨離は、規模によっては作業が膨大となり、時間的にも肉体的にも大きな負担となる可能性があります。そこで、ここでは60代の方が終活だ断捨離をする際に、スムーズに進めるためのコツをいくつか紹介します。

使用中のものはよけておく

60代で断捨離をする際は、実生活で使っているものをきちんと残す意識が重要です。

捨てるか捨てないかのポイントは、1年間を通じて使ったことがあるかで判断します。例えば洋服の場合、1年を通して一度も来ていないものは、この先も着る可能性が低いでしょう。

逆に、使用中のものは捨ててしまうと生活が不便になるだけでなく、新たに買い直すことになります。そのため、使用中のものは一箇所にまとめて避けておきましょう。

可能なものはデータ化する

家族の写真、子供が昔書いてくれた絵や工作、旅行のお土産など、思い入れのあるものは中々捨てずらいものです。

このような「捨てた方が良いとわかってはいるが、捨てられない」というものに関しては、写真に撮ってデータ化しておくと良いでしょう。

写真はデータ化しておけばパソコンやスマホから好きなときに見れますし、絵や工作、お土産も写真に撮ることで、いつでも見返すことができます。

アルバムは場所を取る上、重たいので遺品整理が大変なものの一つです。データ化を活用して、思い出を保存しつつ断捨離を進めましょう。これにより、実生活の中で使っていないものを減らしつつ、大切な思い出をいつでも楽しめるようになります。

洋服はワンシーズンごとに考える

断捨離をする際に特に大変なものの1つが洋服です。洋服を断捨離するときは、あらかじめ1年の間に着る枚数を決めてしまい、その枚数を超える洋服を売るか捨てるかするようにしましょう。1年で着る服の枚数の目安は以下の通りです。

  • トップス:10枚程度
  • ボトム:4着程度
  • アウター:3着程度
  • 下着:5枚程度

上記で合計22枚なので、おしゃれが好きな人はもう少し残しても問題ありません。ただし、30着以上になると収納も大変になり、着ない服が出てくる可能性が高くなります。

ワンシーズンごとに洋服の数を見直し、本当に必要なものだけを残すことで、クローゼットの中がすっきりし、洋服選びも楽になります。

一人で無理をするのは禁物

60代の方が断捨離をしていく中で、体力的あるいは精神的に辛いと感じた場合は、他者への協力を依頼しましょう。身近な家族や専門の業者に頼むことで、作業がより効率的に進むだけでなく、第三者の視点から要不要の仕分けを手伝ってもらえます。

また、家族で一緒に思い出の品を整理することで、昔を懐かしむ素敵な時間を過ごすこともできるでしょう。

迷ったら一旦保留にする

断捨離を進めていく中で、捨てるべきかどうか迷った場合は保留しても問題ありません。専用の箱かスペースを確保して、迷うものはそこに保管しましょう。

なお、いつまでも保管しておくと断捨離にならないので、きちんと迷っていい期間を決めることをオススメします。

60代が断捨離で注意したいこと

最後に、60代の方が断捨離をする際に注意したいことを3点共有します。

勝手に共有物を捨てない

一家の主だとしても、家族の私物(または共有物)を勝手に処分することは避けましょう。断捨離を進めると、家の中の全てを自分の思うように綺麗にしたくなるかもしれません。

しかし、家族に無断で私物を雑に扱ったり、勝手に捨てたりすると、家族関係が悪化する可能性があります。人によって大切なものの基準は異なります。完全に自分の所有物であると認識できるもの以外は、家族に相談の上で対処しましょう。

書類関係は慎重に扱う

断捨離で怖いのは、これからも必要となる重要な書類を誤って捨ててしまうことです。たとえば、所有している不動産関連の重要書類や、資格の証明書、重要なパスワードが記載された書類などです。

書類の中には権利関係や公的に重要なものが混ざっていることがあるため、慎重に進めることが求められます。

書類は一箇所にまとめておき、他の断捨離が片付いたタイミングで、日を改めて断捨離するといいでしょう。これにより、重要な書類を誤って捨ててしまうリスクを軽減できます。

適度に休憩する

断捨離に夢中になり、休まず作業に没頭するのはオススメできません。断捨離は家の中がどんどん綺麗になるため、つい没頭してしまうことがあります。

60代はまだ若いとはいえ、若い頃ほどの体力はありません。無理をして作業を続けていると、突然体力が尽きてしまったり、足腰を痛めたりする可能性があります。

また、夏場などには熱中症のリスクもあるため、こまめに休憩を取ることが大切です。30分ごとにタイマーをセットして、定期的に水分補給をするなどの配慮をしましょう。休憩を取りながら無理なく作業を続けることで、体力を維持しつつ安全に断捨離を進められます。

まとめ

60代が終活で断捨離をおこなう際は、対象の場所を細かく区切り、断捨離する場所のものをすべて出し、必要か不要かで仕分けをするのがポイントです。そして、迷ったものは期限を決めて保留にしましょう。これにより、スムーズに断捨離を進められます。

まだまだ体力があるとはいえ、筋力や体力は間違いなく衰えているはずですので、無理のない範囲で少しずつ進めるように意識しましょう。

  • 初めての断捨離で何をすればいいかわならない
  • 家族のためにも生前整理で後悔したくない
  • 断捨離を一人でするのは負担が大きい
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この記事を書いた人

子煩悩な男性ライター。2022年に親友との突然の別れを経験し、人生の終わりを強く意識。本人はもとより、家族や友人のためにも終活は大切であると感じ、はなと共にWEBメディア「えんがわ」を設立。

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