理想の最期を迎えるために行う「終活」。その中でも、最も重要とされているのが葬儀の準備です。
しかし、今自分は生きているし、葬儀の準備と言っても何から始めれば良いかわからないといった方も多いのではないでしょうか。
- 生前に自分の葬儀の準備をしておきたい
- 葬儀の準備をするといっても何をすればいいわからない
- 葬儀の予算やおすすめの葬儀社について知りたい
この記事では、終活での葬儀の準備について具体的に何をすればいいのか、終活で葬儀を準備しておくメリットについても紹介します。
終活で大切な葬儀の準備
終活では、葬儀の準備が最も大切と言われています。
そもそも終活とは何なのか?なぜ、その中でも葬儀の準備が大切なのかを詳しく解説していきます。
終活とは?
最近よく耳にするようになった「終活」という言葉。この言葉を聞いてあまりいいイメージにつながらない方も多いのではないでしょうか。一般的に終活と聞くと、自分の「死」を考えながら活動することなので、怖い、悲しいといった感情につながることもあるでしょう。
しかし、終活は人生を前向きにしてくれる活動であり、これからの人生をより豊かにするといった考え方を持つ人も増えてきています。
終活はいつから始めた方が良いなどタイミングに決まりはないですが、気になった時に少しずつ始めるのがおすすめです。
終活で葬儀の準備が大切と言われる理由
終活の中でも、葬儀の準備が大切と言われる理由は、葬儀の準備をしながら身の回りの準備もできるからです。
葬儀の準備と言っても、ただ葬儀屋さんを決めて費用を用意するだけではありません。
- 亡くなった時に誰に連絡するのか・・・交友関係の整理
- 葬儀の内容を決める・・・理想の最期を自分で決められる
- 葬儀の際の遺影はどうするのか・・・元気な姿で飾っておける
- 葬儀後の納骨や宗派を明確にする・・・親族が安心して故人を見送れる
など、葬儀の内容や葬儀後のことについても決めていきます。
主に、下記の項目に沿って準備をしていきましょう!
こういったチェックリストのようなものがあれば、終活や葬儀の準備の時にも良さそうですね。
これから終活を行う方や生前に葬儀の準備を考えている方は、ぜひ活用してみてください。
終活での葬儀の準備は具体的に何をすればいいの?
ここからは、終活で葬儀の準備を行う際に、具体的に何をすれば良いのかを開設していきます。
事前に準備しておいた方が良いことを5つピックアップしたので、ぜひ読み進めてくださいね。
葬儀社を決める
終活で葬儀の準備をする時は、まずは葬儀社を決めます。葬儀社の中には、生前予約ができるサービスもあります。
病院などで看取られながら亡くなる場合は、親族も準備ができますが、急に逝去してしまった時は慌てて葬儀社を探すことになります。悲しみに耽る余裕もなく、バタバタと葬儀が過ぎていくので最期のお別れをしっかりを過ごすためにも、葬儀社は決めておくと良いでしょう。
葬儀社選びでは、火葬から一日葬、家族葬からお墓のことまで終活関連のサポートをしている「やさしいお葬式」がおすすめです。シンプルでわかりやすいプラン形態となっており、自分に合ったお葬式のプランを選べます。
また、家族と話し合って、事前に予算を決めたといった声もあり、終活をしている方の口コミも見られました。
その他には、葬儀以外の遺品整理やお墓のことについても、相談に乗ってくれたという口コミも見受けられます。現在、終活中で予算や進め方に悩んでいる方は、一度無料相談をしてみてくださいね。
また、他にも互助会といったサービスも葬儀社探しにおすすめです。設備の整ったセレモニーホールから火葬場、寺院併設の式場などもあるので、そういったサービスを希望する方は、以下から詳細を確認できます。
予算を決めて費用を準備する
終活で葬儀の準備をする時は、葬儀の予算を決めるのも非常に大切です。葬儀の規模にもよりますが、だいたい全国の相場で100万円~200万円はかかるとされています。
葬儀の内訳としては、以下のようなものがあります。
一括での支払いが難しい場合は、前述した互助会のサービスがおすすめです。互助会は、月々の積み立てで葬儀にかかる費用を支払っていくので、一括での支払いがありません。
もし、月々の積立金額が少なくても、最終的に支払う金額が少なくなるので、貯金がなく、葬儀社への支払いが厳しいご家庭は、検討してみてはいかがでしょうか。
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葬儀の内容を決める
葬儀の内容を決めるのも事前準備では、重要です。
葬儀の規模やどんな内容で進めるかなど、事前に自分で決めることができます。最近では、葬儀のバリエーションも豊かになってきており、笑顔で見送ってほしいといった希望を持つ人も多いです。
読経の代わりに自分の好きなロックの歌を流したり、趣味のものに囲まれた祭壇を作ったりと、自分の満足する葬儀の内容にすることもできます。
どのくらいの規模で、どんな葬儀にするか生前に内容を決めておくと、最期の時も楽しく終えられそうですね。
参列者を決める
葬儀の準備では、葬儀の参列者を決めるのも大切なポイントとなってきます。どこまでの関係の人を呼ぶのか、生前にしっかりと決めておきましょう。
- 交友も深く、最近も合っている友人
- 長年働いた職場で仲の良かった同僚や上司、部下など
- 数年は会ってない隣の県の親戚
- 近所付き合いのある隣人
など、思い起こせばこの人は呼ぶ方がいいかな?と考える人がいるのではないでしょうか。こういった人間関係を整理することも、終活の一環なのです。
どの人を呼ぶか決めているときに浮かんだ人に、生前に会って交流を持っておくのも良いでしょう。
遺影を準備する
遺影を準備するのも終活では大切になってきます。死後、家族と時間をともにする遺影。写真の中でも理想の自分でいたいと思う人も多いのではないでしょうか。
遺影の写真を選ぶときは、生前のあなたらしさが表れている写真を選ぶのがおすすめです。写真を見ていると、生きていた時のような雰囲気を感じる1枚が良いでしょう。
終活で葬儀の準備をしておくメリット
終活で葬儀の準備をしておくことは、多くのメリットがあります。自分のためでもあり、家族のためでもある葬儀の準備。
ここからは、終活で葬儀を準備する4つのメリットについて紹介していきます。今終活に取り組んでいるけど、なんかしっくり来ない、やっては見てるけどあまりメリットを感じていない人もぜひ参考にしてください。
家族が落ち着いて故人を送ることができる
まずは、家族が葬儀の時に故人をしっかりと見送ることができるのが大きなメリットです。心構えをしていたとしても、いざ葬儀を行うとなれば、お通夜から火葬、告別式と思いのほかバタバタします。
そのバタバタに追われてしまい、故人との最期のお別れが十分にできなかったと悔やむ親族も多いです。自分の最期を落ち着いて見送ってもらうためにも、葬儀の準備は大切なのです。
費用も準備できるので葬儀で起きるトラブルを避けることができる
急にやってくる葬儀では、トラブルも多いのが現実です。主に、以下のようなトラブル事例がよくあります。
- 葬儀社を見つけて費用も支払ったところで、他の親族が別の葬儀社に既に依頼していた・・・
- お通夜と告別式を2日に分けてする派と1日で終わらせたい派に分かれた・・・
- 密葬にしたけど、参列したかった親戚がいてその後の関係にひびが入った・・・
など、親族間でのトラブルが多いです。自分の葬儀で親族がトラブルになり、疎遠になってしまう程、悲しいことはないでしょう。
トラブルなく、穏やかに葬儀を終わらせるためにも、葬儀の準備は大切なのです。
葬儀費用に関することは、以下の記事も参考にしてください。
身寄りのない人の「死」に対する不安が軽減される
終活は、心の安心感を手に入れるためにもおすすめです。特に、周りに親族がいない人の場合、「死」について考えたときに、どうしよう・・・と不安になってしまうことも多いでしょう。
そんな時に、終活で葬儀の準備などをしておくと、死に対する不安感も軽減されます。交流の深い知人や市町村に引き取ってもらうことなどを事前に決めておくと、安心です。また、身寄りがなくても、葬儀を行うことも可能なので、生前に調べておきましょう。
自分の理想とする葬儀ができる
大きなメリットのひとつとして、自分の理想とする葬儀ができるといったことも挙げられます。
一般的な葬儀であれば、周りのみんなが悲しんで葬儀の間は暗い雰囲気の中で、最期を過ごすことになります。しかし、そんな暗い表情などで見送られるのは嫌だという方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、終活があるのです。自分のイメージする理想の葬儀をすれば、最期も気持ちよく見送ってもらえそうですね。
終活で葬儀の他にも準備しておく方が良いことって?
ここまで、終活での葬儀の準備について紹介してきましたが、終活で進めておきたいことは葬儀の準備だけではありません。
以下に、生前に決めておいた方が良いことを5つ挙げたので、終活に取り組もうと考えている方は、この中からひとつ選んでやってみたいことから進めてみてくださいね♪
死ぬまでにやりたいことを決める
最期の時に、「ああ、もう悔いはない」と思える人生でありたいですよね。今、これを読んでいるあなたは、きっとまだ活力も体力もあるかと思います。
何か死ぬまでにやり残したことはありますか?
思い浮かべてみてください。今頭の中に浮かんだ「それ」を実行するために、この瞬間からできることをやってみましょう!
そうすると、きっと残りの人生がもっともっと楽しくなりますよ。
遺言書の作成
遺言書の作成も終活でやっておくと良いことのひとつです。
前述でも少し触れましたが、人が亡くなることによって起きるトラブルは、ほとんどが親族トラブルにつながります。自分が亡くなったことによって、親族が仲違いになってしまうのはとても寂しく、悲しいことです。
そういったトラブルを減らす意味でも、遺言書の作成は大切なのです。葬儀に限らず、家や土地、現金などの遺産相続トラブルを予防するのにもつながります。
財産などの一覧表を作成
財産などの一覧表のことを、財産目録と呼びます。先ほどの遺言書は相続を行うための文書で、財産目録は故人にどのような財産があるのかを詳細に書いているものです。
亡くなってしまった後に、こんな財産もあった・・・。となると、またトラブルにもつながってきます。
そういった自分の死後のトラブルを減らすためにも、財産の一覧表を作成し、誰に相続するかを明確にしておく必要があります。
家などの相続関係
相続でいえば、家や土地などの財産を子どもや親族で現物分割するのは、あまりおすすめできません。
家や不動産の現物分割は、きっちりと分けられない不平等さに加え、用途も限定されます。また、分割することにより、土地の価値が下がることもあるので、相続する際には現金化するのが良いでしょう。
資産として、土地や物件を複数持っている場合や家がまだ自分のものである場合は、現金化しておくのがおすすめです。
断捨離
終活の始めの一歩で、断捨離を行うこともおすすめです。毎日使う必要なものや思い出のもの、全く使っておらず箪笥の肥やしになってしまっているものなどは思い切って手放してしまいましょう。
亡くなったとき、故人の物が多く遺品整理が大変すぎて、最終的に業者に依頼することも少なくありません。
そうなったときに、残った家族との思い出のものも一緒に回収されてしまうことになります。そうならないように、終活で断捨離を行って、日常から少しずつ整理をしておきましょう。
まとめ
この記事では、終活での葬儀の準備のやり方やおすすめの理由について紹介してきました。
終活をこれから始めようとしている方や自分の理想の葬儀がある方は、ぜひ終活で葬儀の準備を始めてみてくださいね。
残される家族や周りの人が気持ちよくあなたを見送ることができるように、最期の感謝の気持ちとしても葬儀はとても大切です。
この記事を何度も読み返して、しっかりと準備していきましょう。