何をすればいい?終活でやることを8つに分けて解説!

終活とは、人生の終わりに向けて自身の身辺整理や将来の計画を行う活動のことです。終活を通じて、家族や友人への負担を軽減し、自分自身も安心して最期の時を迎える準備を整えることができます。

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具体的な終活のやることには、財産の整理や遺言書の作成、葬儀や墓石の手配、医療や介護の希望の明確化などが含まれます。この記事では、終活でやるべき具体的な項目について詳しく解説し、スムーズに進めるためのポイントを紹介します。

目次

終活とは?

終活とは、自分の人生の終わりに向けて、さまざまな準備や整理を行う活動のことを指します。具体的には、財産の整理や相続の準備、医療や介護の方針の決定、葬儀の準備などが含まれます。

終活を通じて、自分の最期を自分の意思で迎えるための計画を立て、残された家族や親しい人たちに負担をかけないようにすることが目的です。ここでは、終活の具体的な内容や、その重要性について詳しく解説します。

終活を行うメリットデメリット

終活を行うことには多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。終活を始める前に、これらの利点と欠点を理解することが重要です。

終活のメリットとデメリットを簡単に紹介します。

メリット

終活のメリットを大きく4つに分けて紹介します。

家族への負担軽減
終活を通じて財産の分配や葬儀の手配を事前に決めておくことは、家族にとって大きな助けとなります。

例えば、遺産分割の方法を遺言書に明記することで、相続人同士の争いやトラブルを未然に防ぐことができます。また、葬儀の形式や場所、具体的な手配についても明確にしておくことで、遺族が葬儀の準備に追われることなく、心穏やかに故人を偲ぶ時間を持つことができます。

こうした準備を事前に行うことで、家族が感じる不必要なストレスを大幅に軽減し、スムーズに対応できる環境を整えることができます。

自身の希望を明確に反映
終活を行うことで、自分の最期に関する希望や方針を具体的に明確にすることができます。

例えば、医療や介護の選択肢について、自分の希望する治療やケアを事前に書面で残しておくことができます。また、どのような葬儀を望むのか、例えば宗教儀式の有無や葬儀の形式、さらには埋葬の方法についても詳細に決めておくことができます。

これにより、遺族が自分の意思を尊重した対応を行うことができ、望む通りの最期を迎えることができます。

安心感の向上
終活を通じて自分の最期を計画することで、老後の生活に対する安心感が大きく向上します。

将来の不確実性を減らし、自分の意思を明確にすることで、精神的な安定を得ることができます。例えば、財産の整理や相続対策をしっかりと行うことで、後々のトラブルを回避することができます。

また、介護や医療に関する準備を整えることで、健康面での不安を軽減し、安心して老後を過ごすことができます。

相続税対策
適切な相続対策を行うことで、相続税の負担を軽減することが可能です。例えば、生前贈与や信託などの方法を活用することで、相続税の課税対象となる財産を減少させることができます。

また、税理士などの専門家と相談し、最適な相続対策を講じることで、相続税の負担を最小限に抑えることができます。これにより、遺族に残す財産が最大限に活用され、経済的な負担を減らすことができます。

デメリット

ここからは終活のデメリットを3つ紹介します。

心理的負担
終活を行うことで、自分の死について具体的に考えることが避けられません。この現実を直視することは、心理的に大きな負担となる場合があります。

特に、自分の最期やそれに伴う手続きを詳細に計画することは、精神的に非常に重い作業となることが多いです。こうした思いが重なり、終活を進めること自体に抵抗を感じる人も少なくありません。

時間と労力がかかる
終活には多くの時間と労力が必要です。

財産の整理、相続対策、遺言書の作成、葬儀の準備など、取り組むべき項目は多岐にわたります。これらの手続きを一つ一つ進めていくことは、特に高齢者にとって大変な作業となります。

また、各種手続きには詳細な情報の収集や専門家との打ち合わせが必要となり、これに多くの時間を費やすことになります。

費用がかかる
終活には、遺言書の作成や専門家への相談、さらには葬儀の準備など、様々な費用が発生します。

例えば、公正証書遺言の作成には公証人への報酬が必要であり、相続対策や財産管理のために税理士や弁護士に相談する際にも費用がかかります。これらの費用は個々の状況や希望する内容によって異なりますが、経済的な負担となることも少なくありません。

特に、経済的に余裕がない場合には、終活にかかる費用が大きなハードルとなることがあります。

終活の必要性

終活は、自分自身の人生の終わりを見据えた準備を行うことであり、その必要性は多くの面で重要です。終活を適切に行うことで、家族や周囲の人々に対して大きな助けとなり、自分自身の最期をより安心して迎えることができます。

まず、家族への負担を軽減する点が挙げられます。自分の死後に残された家族が財産の分配や葬儀の手配などで混乱しないよう、事前にこれらの手続きを準備しておくことは非常に有効です。遺言書を作成し、財産の分配方法や具体的な葬儀の希望を明示しておくことで、家族が遺産相続の際に揉めることを防ぎ、スムーズに手続きを進めることができます。

次に、自分の意思を明確に反映できる点です。終活を通じて、自分の医療や介護、葬儀の形式に関する希望を明確にすることができます。例えば、延命治療の希望や介護の方針、宗教的な儀式の有無など、自分の最期についての具体的な指示をエンディングノートやリビングウィルに記載しておくことで、最期の瞬間まで自分の意思を尊重してもらうことができます。

また、相続税対策としても終活は重要です。生前に財産の整理を行い、適切な相続対策を講じることで、相続税の負担を軽減することが可能です。税理士などの専門家と相談しながら、贈与や信託などの方法を活用することで、相続税の節税対策を行い、遺産を最大限に活用することができます。

さらに、終活を行うことで、安心感を得ることができます。将来の不安や心配を減らし、自分の最期をしっかりと計画することで、精神的な安定を得ることができます。終活は、人生の最後を自分の意思でコントロールし、充実した老後を過ごすための重要なステップとなります。

以上のように、終活は家族への負担軽減、自分の意思の尊重、相続税対策、そして精神的な安心感を提供します。これらの理由から、終活の必要性は非常に高く、早い段階での準備が推奨されます。専門家の助けを借りながら、計画的に終活を進めることで、より豊かで安心な老後を迎えることができるでしょう。

終活で具体的にやること

終活は、自分の人生の終わりに向けて準備を行う重要な活動です。

具体的には、財産の整理や相続の準備、医療や介護に関する希望の明確化、葬儀の計画など、さまざまな項目があります。これらを適切に進めることで、自分自身が安心して老後を迎えられるだけでなく、家族や周囲の人々にも大きな助けとなります。

ここでは、終活で具体的にやるべきことについて詳しく解説します。

身辺整理

身辺整理は、終活の重要なステップの一つです。

これは、物理的な持ち物だけでなく、財産や契約、デジタル情報など、広範囲にわたる整理を指します。身辺整理を行うことで、遺族が後々困らないようにするだけでなく、自分自身もすっきりとした気持ちで老後を迎えることができます。

ここでは、身辺整理の具体的な内容とその進め方について解説します。

荷物の整理

終活において荷物の整理は非常に重要なステップです。長年蓄積してきた物品を見直し、必要なものと不要なものを区別することで、生活空間をすっきりと保つことができます。

まず、衣類や家具、書籍、趣味の道具などを分類し、使用頻度や価値に基づいて処分するものを決めます。特に思い出の品や貴重品については、どのように扱うかを慎重に考えましょう。

家族や友人に遺したい品物については、エンディングノートにその意図を明記しておくと、遺族が理解しやすくなります。荷物の整理を通じて、日常生活をよりシンプルで快適にし、自分の最期に向けた準備を進めることができます。

財産の整理

財産の整理は終活において欠かせない重要なプロセスです。

まず、銀行口座、証券、保険、不動産など、全ての財産をリストアップし、その詳細を把握します。これには、契約書や証書などの重要書類を一箇所にまとめて保管することが含まれます。次に、遺言書を作成し、財産の分配方法を明確にしておくことで、相続に関するトラブルを未然に防ぐことができます。

税理士や弁護士などの専門家に相談し、適切な相続対策を講じることも重要です。財産の整理を通じて、自分の意思を明確にし、遺族がスムーズに相続手続きを行えるようにすることで、安心して老後を迎える準備が整います。

人間関係の整理

終活の一環として人間関係の整理も大切です。これには、長年疎遠になっている人との関係を見直したり、感謝の気持ちを伝えたい人に連絡を取ったりすることが含まれます。

まず、重要な友人や親戚との連絡先を整理し、エンディングノートに記載しておくことで、緊急時に遺族が適切に対応できるようにします。また、未解決の問題や誤解がある場合は、早めに解消しておくことが精神的な安定につながります。

さらに、信頼できる友人や親族に自分の終活計画を共有し、万が一の際にサポートしてもらうための協力を依頼することも考慮しましょう。人間関係の整理を通じて、心の整理を行い、安らかな最期を迎える準備を整えることができます。

相続対策

終活の中で重要な項目の一つが相続対策です。相続対策をしっかりと行うことで、遺族が相続に関するトラブルに巻き込まれることを防ぎ、円滑に財産を受け継ぐことができます。具体的には、遺言書の作成や財産目録の作成を通じて、自分の意思を明確にし、適切な相続手続きを準備することが求められます。

ここでは、相続対策の具体的な方法について詳しく解説します。

遺言書の作成

遺言書の作成は、相続対策の中でも最も重要なステップです。遺言書には、自分の財産を誰にどのように分配するかを明確に記載します。これにより、相続人間のトラブルを未然に防ぐことができます。遺言書を作成する際は、法的に有効な形式で記載することが重要です。

例えば、公正証書遺言を作成することで、遺言書の内容が法的に確実なものとなり、相続手続きがスムーズに進みます。また、遺言書には、遺産分割の方法だけでなく、遺言執行者の指定や特定の財産の取り扱いについての詳細も記載しておくと良いでしょう。

専門家のアドバイスを受けながら、法的に有効な遺言書を作成することで、自分の意思を確実に反映させることができます。

財産目録の作成

財産目録の作成は、相続手続きをスムーズに進めるための基本となる作業です。財産目録には、自分の全ての財産を詳細に記載します。具体的には、不動産、預貯金、株式、保険、貴金属など、あらゆる資産をリストアップし、それぞれの価値や所在を明確にします。

財産目録を作成することで、相続人が遺産を把握しやすくなり、相続手続きが円滑に進みます。また、負債や未払いの税金なども含めて記載することが重要です。これにより、相続人が遺産の全体像を正確に把握し、適切な対応を取ることができます。

財産目録は定期的に見直し、最新の情報を反映させることで、常に正確な状態を保つことが求められます。財産目録の作成を通じて、自分の財産を整理し、相続手続きの準備をしっかりと行うことが重要です。

死を迎えるまでプラン設計

終活の一環として、死を迎えるまでのプラン設計は非常に重要です。これは、自分の最期までの時間をどのように過ごすかを計画し、残りの人生を充実させるための具体的な行動計画を立てることです。

このプランには、やりたいことのリスト作成や資金の確保、葬儀や墓石の決定などが含まれます。ここでは、それぞれの項目について詳しく説明します。

やりたいことリストの作成

やりたいことリストの作成は、終活をより充実させるための第一歩です。これは、死を迎えるまでに実現したい目標や夢、体験したいことを具体的にリストアップする作業です。旅行や趣味、新しいことへの挑戦、会いたい人との再会など、自分が本当にやりたいことを自由に書き出します。

このリストを作成することで、日々の生活に目標を持つことができ、残りの人生をより有意義に過ごすことができます。また、リストを家族や友人と共有することで、周囲の理解と協力を得ることもできます。

これにより、実現の可能性が高まり、充実感を感じながら最期の時間を過ごすことができるでしょう。

資金の確保

やりたいことを実現するためには、資金の確保が不可欠です。

まず、現在の資産状況を把握し、必要な資金を計算します。次に、生活費や医療費などの基本的な支出を考慮しつつ、やりたいことに使える予算を割り出します。資産運用や投資、節約術などを活用し、効率的に資金を確保する方法を検討します。また、年金や保険、退職金などの収入源も考慮に入れることが重要です。

さらに、信頼できるファイナンシャルプランナーに相談し、長期的な資金計画を立てることも有効です。資金をしっかりと確保することで、やりたいことを安心して実現できる環境を整えることができます。

葬儀や墓石などの決定

終活の一環として、葬儀や墓石の決定は重要なステップです。これにより、家族が突然の悲しみに対処しやすくなり、葬儀や墓石に関する意向が明確に伝わります。

まず、葬儀の形式や規模を決定します。宗教的儀式の有無、参列者の数、葬儀場の選択、さらには葬儀費用の予算など、詳細を具体的に決めておくことが大切です。次に、墓石についても同様に考えます。墓地の場所、墓石のデザインや材質、墓石に刻む文字など、家族と話し合いながら決定します。

また、葬儀社や墓石業者に相談し、見積もりを取得しておくと、具体的な費用感が掴めます。これにより、予算内で希望する葬儀や墓石を実現するための計画が立てやすくなります。さらに、契約内容や支払い方法も確認しておくことで、家族がスムーズに手続きを進められるようになります。

これらの準備を終えておくことで、家族は故人の意向を尊重した葬儀を執り行うことができ、心の整理をつける助けとなります。自分自身も最期の時を安心して迎えるために、葬儀や墓石の詳細を決定し、家族に伝えておくことが大切です。

終活でやること決めて進める際に気を付けたいポイント

終活は、計画的に進めることで安心して老後を迎えるための重要なプロセスです。しかし、終活を進める際にはいくつかの注意点があります。この記事では、終活をスムーズに進めるために気を付けたいポイントについて解説します。

やりたいときにコツコツ進める、周りにも相談しながら進める、そして専門家にも相談しながら進めることが大切です。

やりたいときにコツコツ進める

終活は一度にすべてを終える必要はありません。やりたいときにコツコツと進めることが、負担を軽減し、継続的に進めるためのコツです。まずは、リストを作成し、やるべきことを明確にします。

そして、少しずつ取り組むことで、無理なく進めることができます。例えば、まずは身の回りの整理から始め、その後に財産の整理や相続対策に取り掛かるといったように段階的に進めるのがおすすめです。

また、計画を立てる際には、優先順位をつけて重要な項目から取り組むと効果的です。終活は長期的なプロジェクトとして捉え、焦らず、自分のペースで進めることが大切です。

周りにも相談しながら進める

終活を進める際には、周りの人にも相談しながら進めることが重要です。家族や友人に自分の考えや計画を共有することで、理解と協力を得ることができます。

また、周りの意見を聞くことで、自分では気づかなかった点や新しい視点を得ることができます。例えば、遺産の分配や葬儀の内容については、家族との話し合いを通じて合意を形成することが大切です。家族が終活の内容を理解していれば、万が一の際にもスムーズに対応してもらえるでしょう。

友人や親しい人と話すことで、心の負担を軽減し、安心して終活を進めることができます。

専門家にも相談しながら進める

終活には、専門的な知識が必要な場面が多くあります。

例えば、遺言書の作成や相続対策、不動産の処分など、法的な手続きや財務管理に関する事項は、専門家のアドバイスが欠かせません。弁護士や税理士、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することで、正確で適切なアドバイスを受けることができます。

これにより、法的な問題や財務上のトラブルを未然に防ぐことができます。また、専門家に相談することで、自分では気づかなかったリスクや対策を知ることができ、より安心して終活を進めることができます。

特に、複雑な財産や相続の問題がある場合には、専門家のサポートを受けることで、スムーズに手続きを進めることができます。終活を計画的に、そして安心して進めるためには、専門家の力を借りることが非常に重要です。

終活はやることがいっぱい!始めるなら早めがおすすめ

終活は、人生の最期に向けた準備をする重要な活動です。しかし、やるべきことが多く、後回しにしていると心身の状態が悪くなったときに十分な準備ができなくなることもあります。終活をスムーズに進めるためには、元気なうちに始めることが大切です。

ここでは、終活を始めるタイミングと進め方について解説します。

身体も認知も元気なタイミングで始める

終活は身体も認知も元気なタイミングで始めることが最も効果的です。元気なうちに始めることで、思考が明晰な状態で重要な決断を下すことができます。例えば、遺言書の作成や財産の整理など、複雑な手続きや決定が必要な作業を冷静かつ的確に進めることができます。

また、身体が元気であれば、実際に身の回りの整理や不動産の処分など、体力を使う作業もスムーズに行うことができます。さらに、早めに終活を始めることで、家族や友人と十分に話し合いを持つ時間が確保でき、自分の意思をしっかりと伝えることができます。

終活は早めに始めることで、心身の健康が保たれている間に計画を進めることができ、安心して老後を迎えるための基盤を築くことができます。

やりたいことから進める

終活を始める際には、まずやりたいことから進めることが大切です。終活には多くの項目がありますが、自分が最も関心を持っていることや、早めに取り組んでおくべきと感じることから始めると、モチベーションを維持しやすくなります。

例えば、長年行きたいと思っていた旅行を計画したり、趣味や特技を活かして新しいことに挑戦したりすることで、充実感を得ることができます。また、やりたいことリストを作成し、それを一つずつ実現していく過程で、終活に対する前向きな姿勢が養われます。

さらに、やりたいことを優先的に進めることで、心の整理がつき、他の終活の項目にも自然と取り組みやすくなります。やりたいことから始めることで、終活を楽しく、有意義なものとして進めることができます。

まとめ

終活は、元気なうちに早めに始めることが重要です。身体も認知も元気なタイミングで始めることで、冷静かつ的確な判断ができ、スムーズに進めることができます。

また、自分がやりたいことから進めることで、モチベーションを維持しながら終活を楽しく、有意義に進めることができます。早めの終活開始は、安心して老後を迎えるための第一歩です。

計画的に、そして前向きに終活を進めていきましょう。

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この記事を書いた人

旅とグルメを愛するアラサー女子。2021年から相続関連のWEBメディアを運営し、シニア層の深刻な悩みを目の当たりに。より多くの課題解決をしたいと思い、セカンドライフ応援協会を発足。シニア向けのWEBメディア「えんがわ」を運営中。

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