最近住み替えを考えているけど、あんまりいい噂を見ないからしない方がいいのかな?
定年後、新しい人生の第二幕を心機一転迎えるためにも、住み替えを考えている人もいるのではないでしょうか?相続対策も早めに進めておきたいし、売却を検討している人もいると思います。
しかし、老後の住み替えには恐ろしい罠があり、今のままの生活を続ける方が良いといったこともあるのです。
- 現在住み替えを検討している人
- 相続対策で売却を考えている人
- 今の家に住んでいていいのか悩んでいる人
この記事では、老後の住み替えに潜む恐ろしい罠とその対処法などについて、紹介していきます。現在、住み替えを考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
老後の住み替えに潜む恐ろしい8つの罠
老後の住み替えには恐ろしい罠が潜んでいると言われています。
どのような罠があるのか詳しく見ていきましょう。
賃貸物件に住めない罠
まず、老後の住み替えによる罠として考えられるのが、「賃貸物件」に住めないといった事象です。
定年後、安定した収入のない中で賃貸物件への住み替えは、想像以上に厳しい世界です。賃貸物件を探しに、不動産会社に行っても門前払いをされたり、審査自体をさせてもらえないこともあります。
では、60代以降で住み替え先を探すには、どうやって探せば良いのかとなりますよね。そんな時は、シニア歓迎の物件を見つけられると、通りやすいです。
老後の住み替えの際の最大の罠とも言われる、審査が通らない事象は、探し方次第でどうにでもなります。
今後、数十年住むことも考えて、シニア歓迎のマンションなどを見つけて、住み替え先探しをスムーズに終わらせてくださいね!
環境が変わることで起こる罠
60代を過ぎてからの住み替えに潜む罠としては、環境の変化もあります。今まで数十年暮らしてきた環境から、新しい環境に移ることは、一見楽しいようにも思われますが、実際は大変な思いをすることも少なくありません。
近所付き合いがなくなったり、周辺環境に思った以上に慣れなかったりすると、引きこもりがちになったり、認知機能が低下したりしてしまうこともあるのです。
そういったリスクもあるので、老後の住み替えは慎重に行いましょう。
移住失敗による罠
定年後は、仕事も終えて自由になるので家を引き払って、憧れの地域や島などに移住を考える人も多いです。しかし、地方への移住は失敗する確率も高いので注意が必要です。
- イメージしていたよりも不便
- 地域住民とのソリが合わない
- 娯楽がなく鬱々してしまう
など、理想だけが膨らみすぎると、こういったギャップを感じることもあるでしょう。老後の地方移住は、しっかりと下調べをして地域住民などの雰囲気も掴んでから、移住を検討するようにしてください。
引っ越し手続きや片付けの罠
60歳を過ぎてからの引っ越しは、想像以上に労力を使います。複雑な手続きに加え、今まで長年住んできた家財を処分、移動する必要があり、疲労も溜まり、そういった罠もあるのです。
大型の家具家電は業者に依頼も可能ですが、食器や雑貨、書物、衣類などは自分たちで仕分けしなければなりません。広めの一軒家に住んでいる場合は余計に時間もかかり、手続きをしながら、片付けも並行して行わなければならず大変です。
子どもたちにサポートを依頼できる人は、声をかけると良いでしょう。子どもたちの部屋の物などもまだある場合は、一緒に片付けると労力も半分になります。
賃貸やローンの支払いに追われる罠
老後に住み替えをしてしまうと、やっと住宅ローンの返済を終えたのにも関わらずまた支払いが発生してしまうといった罠もあるのです。
セカンドライフに突入し、新しい生活を始めようと住み替えをしたいと考える人も多いですが、将来を見据えてしっかりと収支計画を立てて望むようにしましょう。
定年退職すれば、固定の収入もなくなり年金と貯金での暮らしとなります。70歳や80歳を迎えて破綻をしないためにも、住み替えは慎重に考えてください。
定年後は収入源がなくなる罠
定年後は、給料という収入源がなくなります。それを念頭において、将来を考えていかなければなりません。
年金と貯金で暮らしていくためには、支出はどれくらいで抑えなければならないのか、収入源として投資などは始めた方が良いのかなど、毎月の入金がない場合のシミュレーションをしておきましょう。
資金不足の罠
前述と似た内容にはなりますが、老後の住み替えの恐ろしい罠の一つとして、資金不足があります。
定年退職により、固定収入がなくなるのも資金不足の大きな原因ですが、年齢を重ねるごとにいきなり身体を悪くしたり、転倒や事故などで怪我をしてしまう可能性も高くなるのです。
そうなれば、入院費用や通院費用、薬代などがかかってくるので、大きな出費となります。特に長期入院などになれば、数百万円単位で支出が必要になり、家賃なども支払えず資金不足となってしまうでしょう。
老後2000万円問題の罠
老後2000万円問題も、また住み替えに潜む恐ろしい罠となります。
現在、60歳を過ぎて2,000万円ほどの貯金はあるといった人でも、心からの安心はできないのではないでしょうか。キャッシュで2,000万円ある場合は、安心ですが投資などの資産を合計して2,000万円であれば、少し注意が必要です。
株価の暴落や不動産投資であれば、エリアの自然災害など、いつ何が起こるかはわかりません。
住み替え後に家賃やローンが払えなくなれば、破綻に追い込まれるので、しっかりと考えて住み替えを考えるようにしましょう。
住み替え?そのまま?結局どっちがいいの?
老後、住み替えかそのままか、結局どっちがいいんだろうと悩みますよね。どちらにもメリットデメリットがあるので、自分に合った生活を探してみてください。
住み替えのメリットデメリット
まず、ここからは住み替えのメリットデメリットについて紹介します。
メリット
老後の住み替えのメリットとしては、以下の3つがあります。
- マンションへの住み替えは防犯面で安心できる
- バリアフリー設計の住宅なら将来的にも安全
- 持ち家の場合は早めの相続対策ができる
老後に戸建てで住み続けるのには、リスクもあり最近では高齢者住宅のみを狙った空き巣や強盗もたくさんいます。
そういった危険から逃れるためにも、セキュリティのしっかりしたマンションへの住み替えはメリットと言えるでしょう。また、60歳からの住み替えであれば、将来的に20-30年は住むことも考えておかなければなりません。
また、現在持ち家の場合は住み替えによって、相続対策ができるといったメリットもあるでしょう。60代を超えれば、認知機能も徐々に低下していきます。自分が亡くなった後に、相続人につらい思いをさせないためにも、早めに相続は進めておきましょう。
デメリット
老後の住み替えのデメリットは、主に3つです。
- 居住環境の変化がストレスとなる
- 近隣住民との関係作りが負担となる
- 家賃やローンなどの支出が増える
60歳を超えてからの居住環境の変化は大きなストレスとなり、精神面や認知機能の面で大きな負担になるでしょう。
仲の良かった近隣住民と疎遠になってしまったり、新しい環境で人間関係が作れないなどとなると、家に塞ぎ込みがちになり、鬱や認知症を発症してしまう可能性も高くなります。特に、地方への移住など、大きな環境の変化はこういったことが起こりやすいので、しっかりと計画を立てて、住み替えを検討してください。
また、住み替えでは家賃やローンの支払いが発生します。ようやく住宅ローンを支払いおえたのに、また支払いが発生することにもつながるので、将来的な収支計画を家族で話し合っておきましょう。
そのまま居住を続けるメリットデメリット
では、次にそのまま居住を続けるメリットデメリットについて、見ていきましょう。
メリット
そのまま今の家に居住を続けるメリットとしては、以下が挙げられます。
- 環境変化のストレスがない
- 引っ越し準備や片付けをしなくても良い
- 新たな家賃やローンの支払いが発生しない
住み替えをしないメリットとしては、現在の生活と何も変えずに暮らし続けることができる点でしょう。長年住んできた住み心地の良い家で老後も過ごせると思うと、とても嬉しいですよね。
また、新たな費用が発生しないのも住み替えをしない大きな魅力です。現在の固定資産税や家の維持費の負担が大きいのであれば住み替えも検討した方が良いですが、そこまで負担でもないのであれば、そのまま住み続けることを選択すると今まで通り楽しく生活できるでしょう。
デメリット
居住を続けるデメリットとしては、以下が挙げられるでしょう。
- 相続対策が遅れてしまう
- 使っていない部屋があり家が広すぎる
- バリアフリー対応されていない
居住を続ける一番大きなデメリットとしては、相続対策が遅れてしまうことです。相続では、不動産での相続が一番トラブルが起きやすいとされており、自身の死後に家族や相続人に迷惑をかけないためにも、しっかり相続対策をしておく必要があります。
また、居住を続けるには住みづらい設計になっていることもデメリットとして挙げられます。バリアフリー対応されていなかったり、使っていない部屋があるなど、そのまま居住しておくことで住みにくさを感じたり、損をする可能性もあるのです。
家を売却して今の家に住み続けるならリースバック
今の家で居住を続けながらも、相続対策が可能なリースバックというサービスがあります。何年も住み続けた家は手放すのも寂しいし、新しい環境もあまり気が進まない…そんな方はぜひリースバックを検討してみてくださいね。
リースバックとは
家を売却して所有を不動産会社やオーナーに渡して、所有者に家賃を支払いながら住み続けることができるサービス
今の家には住み続けたいけど、生前整理をしていて不動産も早めに相続対策したい方や固定資産税や維持費などの支払いはもう無理といった方。住宅ローンの支払いがまだ終わっておらず、すぐに完済したい方などにおすすめのサービスです。
リースバックのメリットデメリット
メリット
- 今の家に住み続けられる
- 固定費を支払わずに済む
- 売却で手放して相続対策できる
デメリット
- 会社によっては居住期限がある会社もある
- 自分の所有ではなくなるのでリフォームができない
- 家賃の支払いが発生する
住み替えとの違い
リースバックと住み替えとの大きな違いは、売却する点は同じながらも新しく居住用の家を探したり、引っ越し先を探したりする必要がないといったことが挙げられます。
60歳を超えてからの引っ越しは体力的にもキツく、それに加えて新たな家を探す労力もかかります。定年が近い年齢であれば、固定収入がなくなると見られて、新しい居住先探しも難しくなるのが一般的です。
収入的に支払いが難しいと判断されて、審査拒否をされてしまう物件も少なくないでしょう。そんな時にリースバック制度の活用がおすすめなんです。
住み替え時にはシニア歓迎のマンションを探そう!
リースバックの活用以外で住み替えを考えている場合は、シニア歓迎のマンションを探すことをおすすめします。
前述でも触れた通り、60歳を超えてからの新たな居住先探しはそんなに簡単ではなく、審査落ちが続いたり、審査拒否をされてしまう可能性も低くはないのです。そんな時におすすめなのが、シニア歓迎のマンションです。
マンションの特徴として、シニアの居住を歓迎しているところをメインに探すと、審査も通りやすいです。
また、シニア歓迎のマンションであれば、バリアフリー対応や部屋のトイレや脱衣所、浴槽に手すりなどの補助具がついていることも多く、長期間住むことを前提として家が作られているので、老後の住み替え先としてはおすすめです。
元の家の処理方法
新しく住み替え先を探しているのであれば、元の家の処理方法についても考えておきましょう。
- 子どもなど相続人が住む
- 売却
- 建物を解体後更地にして活用
- 現在のまま賃貸に出す
など、今住んでいる家をどうするかも考えておく必要があります。一般的に多いのは、相続人が住んだり売却したりですが、活用すれば収入源も増え、老後の安心材料ともなるので、家の周辺環境などが良ければ活用もおすすめです。
住み替えの際は、次の居住先探しと共に、今の住んでいる家をどうするかも同時に考えて、最善の方法でセカンドライフの暮らしを充実させていきましょう。
まとめ
この記事では、「老後の住み替えに潜む恐ろしい罠」について紹介してきました。老後の住み替えは想像している以上に簡単ではなく、恐ろしい罠が潜んでいます。
老後住み替えをすることの難しさや大変さをしっかりと理解し、将来の計画を立てていきましょう。
充実したセカンドライフを過ごすためにも、 今の家で暮らし続けるのか、新しい住まいを探すのかについては、家族でじっくりと話し合うことをおすすめします。