喪主挨拶でカンペを使っても良いの?例文も紹介

喪主挨拶は、故人を偲ぶ葬儀の重要な場面であると同時に、参列者に感謝と別れの言葉を伝える場面でもあります。

しかし、大勢の参列者を前にした挨拶は緊張しますし、どうまとめれば良いのか迷う方も少なくありません。

そこで、本記事では喪主挨拶を作成するコツや、カンペ(メモ)の良し悪し、具体的な例文などを紹介します。喪主挨拶を控えている方は参考にしてください。

この記事がおすすめの人
  • 人生で初めての喪主挨拶を控えている人
  • 人前で喋るのが苦手な人
  • 喪主挨拶の例文をチェックしたい人
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目次

喪主挨拶でカンペを使っても良いのか? 

結論から言うと、カンペを見ながら喪主挨拶するのは問題ありません。多くの参列者の前で挨拶するのは緊張するものですし、内容を正確に伝える自信がない方も多いでしょう。

大切なのは、たとえカンペを使用したとしても、心を込めて参列者への感謝や故人の思いを伝えることです。カンペがあった方が落ち着いて話せる方は、積極的に活用することをオススメします。

ただし、あくまで故人を偲ぶ場ですので、派手な色の紙を使用することは避けましょう。カンペにはシンプルな白い紙がオススメです。

喪主挨拶でカンペを用意する際のポイント

喪主挨拶のカンペを作成する上で、いくつか押さえておきたいポイントを紹介します。

できるだけコンパクトにまとめる

喪主挨拶では、話す内容をコンパクトにまとめることが重要です。参列者の多くは故人に別れを告げるために来ており、長い挨拶は精神的な負担を与える可能性があるからです。

挨拶の内容は故人への感謝や参列者への謝辞に焦点を当てつつ、エピソードや思い出を短くまとめましょう。

参列者に感謝の気持ちを伝える

喪主挨拶では、参列者への感謝の意を伝えることを忘れてはなりません。多くの方が故人との別れを惜しんで集まってくれているので、その気持ちに対して感謝の気持ちを示すことは礼儀だからです。

最低限、「お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます」といった言葉で、最初に謝意を伝えましょう。

故人のエピソードを含める

喪主挨拶では、故人との思い出やエピソードを織り交ぜるのが定番です。それらを紹介することで、集まった方々が故人との思い出を振り返ることができます。なお、エピソードはできるだけ短く、心温まるようなものがオススメです。

遺族への力添えをお願いする

喪主挨拶の中では、遺族への力添えをお願いすることも重要です。故人の死は遺族にとって大きな悲しみであり、精神的にも支えが必要な時期といえます。

だからこそ、参列者に対して「残された我々遺族へのお力添えをお願い申し上げまして、挨拶にかえさえていただきます」といった言葉で協力を求めましょう。

重ね言葉や忌み言葉に気をつける

喪主挨拶では、使ってはいけない言葉として「重ね言葉」「忌み言葉」があります。

重ね言葉とは、不幸の連鎖を連想させるような言葉です。そのため、「重ね重ね」「度々」「いよいよ」などの言葉は、葬儀の場では基本的に禁句となっています。

また、忌み言葉とは、直接的に死を連想させるような言葉のことです。「死亡」「死ぬ」などの言葉は使わず、「亡くなる」や「逝去」といった言葉を使いましょう。

お礼で締める

喪主挨拶の最後は、お礼の言葉で締めくくりましょう。参列者の皆さんが、故人を偲ぶために足を運んでくれたことに対する感謝の気持ちを伝えることが大切です。

「お忙しい中ご参列いただき、誠にありがとうございます」「皆様からの温かいご支援に感謝いたします」などの言葉を述べましょう。最後にお礼を述べることで、会全体が温かな印象となり、それが参列者への配慮になります。

喪主挨拶のカンペの例文

前述したポイントを踏まえ、ここでは喪主挨拶のカンペの例文を紹介します。

「本日はご多忙の中、亡き母〇〇の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございます。長男の〇〇です。母は、〇〇月〇〇日に〇〇歳で永眠いたしました。享年〇歳でした。息子として、まだ受け入れがたい気持ちもありますが、眠るように亡くなったことが唯一の救いです。

〜故人のエピソード〜

生前、皆様から賜りましたご厚誼に心よりお礼申し上げます。今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。本日はありがとうございました。」

このような挨拶文で感謝と共に故人を偲び、参列者に心を込めた言葉を伝えることが大切です。

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喪主挨拶は告別式だけではない

喪主挨拶といえば告別式を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、喪主挨拶の機会はそれ以外にもあります。そこで、ここでは告別式以外の喪主挨拶の場面と例文を3つ紹介します。

お通夜の最後

お通夜の最後には喪主挨拶をするのが一般的です。故人への思いを伝え、参列者に感謝の意を示しましょう。以下が、お通夜の最後におこなう喪主挨拶の例文です。

「本日はお忙しい中、亡き〇〇の通夜にご足労いただき、誠にありがとうございました。生前、皆様から格別のご厚情とご支援をいただきましたこと、〇〇に代わって感謝を申し上げます。

明日の葬儀は、〇〇斎場にて〇〇時より執り行います。もしお時間が許すようでしたら、お越しいただければと存じます。本日はありがとうございました。」

このように、参列者の皆様への感謝を伝えつつ、今後の式の詳細も同時に伝えることが重要です。

出棺

出棺の際も、喪主挨拶をするのが一般的です。例文は以下となります。

「本日は、お忙しい中、父〇〇の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございました。皆様に温かく見送られ、父もきっと喜んでいることと思います。父との別れはとても悔やまれますが、最後まで趣味の〇〇を楽しんで過ごせたことが何よりの救いです。

残された家族一同、今後も父の遺志を引き継いで歩んでまいります。今後とも、変わらぬご指導とご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。」

通夜振る舞いの前後

通夜振る舞いとは、通夜のあとにおこなわれる会食のことをいいます。通夜振る舞いの際も、喪主挨拶をするのが一般的です。振る舞い前の例文は以下の通りです。

「本日は、ご多忙の中、亡き〇〇のためにご参列いただき、誠にありがとうございました。〇〇もきっと喜んでいることと思います。ささやかではございますが、お料理を用意しておりますので、故人を偲びながらお時間の許す限りゆっくりとお召し上がりください。本日はありがとうございました。」

そして、通夜振る舞い後の挨拶では、感謝の意を伝えたうえで、次の式の案内をしましょう。例文は以下の通りです。

「おかげさまで、無事滞りなく通夜を執り行うことができました。皆様の温かいお言葉に、遺族一同、心より感謝を申し上げます。名残惜しいですが、本日はこれでお開きとさせていただきます。

なお、明日の告別式は〇〇時から執り行います。もしお時間が許すようでしたら、お越しいただければと存じます。本日は誠にありがとうございました。」

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喪主挨拶は代理を立てることも可能

喪主は配偶者や子など、通常故人にとって最も身近な人物が務めます。しかし、故人の死によって心身共に疲れ切ってしまったり、高齢や体調不良で挨拶が難しかったりする場合もあります。そのようなときは、喪主挨拶で代理を立てることが可能です。

喪主自身が参列者に感謝の意を伝えたい気持ちもあるかもしれませんが、体調や精神状態を優先し、無理をせず代理に任せるのも一つの方法です。

まとめ

喪主挨拶においてカンペを使用することは、マナー違反ではなく、むしろスムーズに葬儀を進めるためには積極的に活用すべきでしょう。

ただし、カンペを使用する際は簡潔な内容を心がけ、参列者への感謝や故人のエピソード、遺族への力添えのお願いなどを盛り込むのがポイントです。また、重ね言葉や忌み言葉に注意し、最後はお礼で締めくくりましょう。

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この記事を書いた人

二児を育てるママライター。親の介護、葬儀、相続を経験し、その苦労を知る。超高齢化社会のいま、自分と同じ経験をする人々を助けたいと考え、セカンドライフをサポートするWEBメディア「えんがわ」に参加。

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