親の住宅ローンは子が支払わなきゃいけない?

親のローン

親が住宅ローンの支払いに行き詰まったとき、子としてどう対処すればいいのか悩むのは当然のことです。

特に、親のローンを引き継いだ方がいいのか、支払いを免れる方法があるのか、気になっている方は多いでしょう。

この記事がおすすめの人
  • 親の住宅ローンを子が支払う義務があるのかどうか知りたい人
  • 親が住宅ローンを支払えなくなったときの対処法に困っている人
  • 住宅ローンが残っている家を売却する方法を知りたい人

そこで本記事では、親の住宅ローンに関する法的な義務や、支払いを免れるための手段について解説します。

なお、住宅ローンが残っていても売却可能なケースは多く、中にはリースバックによって売却しつつ住み続ける方もいます。本記事を通じて、親の住宅ローンに関する不安を解消してください。

  • 住宅ローンの支払いが厳しい
  • 住宅ローンの滞納が続いている
  • でも不動産を手放したくない
目次

残った親の住宅ローンは子に支払う義務があるの?

親のローン

残った親の住宅ローンですが、子に支払う義務が発生するかどうかは状況によって異なります。

そこでここでは、支払い義務が発生するケースと、発生しないケースに分けて解説します。

支払い義務が発生するケース

親の住宅ローンを子が払う義務が発生するのは、

  • 住宅を相続した
  • ローンの名義人が死亡した
  • 親子でローンを組んでいる

以上の3つのケースです。詳しくは以下の通りになります。

住宅を相続した

住宅を相続する際は、子に住宅ローンの支払い義務が発生します。これは、相続において不動産や現金といったプラスの財産だけでなく借金やローンといった負の財産も引き継ぐことになるためです。

ただし、相続時には住宅ローンの一部のみを引き受ける場合もあれば、全額を負担する場合もあります。

ローンの名義人が死亡した

ローンの名義人である親が亡くなった場合、子に住宅ローンの支払い義務が発生することがあります。

ただし、この支払い義務は団体信用生命保険(団信)に加入しているかどうかに大きく左右されるのが特徴です。

団信に加入している場合、名義人の死亡や高度障害など特定の事由が発生すると、ローン残高が免除されるため、相続時に支払い義務は消滅します。

一方、団信に未加入だったり、延滞があった場合には、この免除が適用されないこともあります。

そのため、もし親の住宅ローンを子が支払えない状況にある場合、まず団信に加入していたかどうかを確認しましょう。

団信に加入していなかった場合には、相続放棄や任意売却といった対処法を検討することが必要です。

親子でローンを組んでいる

「親子リレーローン」や「子が連帯保証人になっている」などのケースでは、支払い義務が生じます。

まず親子リレーローンでは、最初の返済者である親から子に返済義務が引き継がれる仕組みとなっており、親が返済を続けられなくなると、子が残りのローンを支払う責任を負います。

また、子が連帯保証人になっている場合も同様です。親が返済不能に陥った際は、子がローンの残額を支払わなければなりません。

支払わなくても良いケース

逆に、支払い義務が発生しないのは、

  • 住宅を相続放棄する
  • 親が死亡した場合に団信に加入している
  • 限定承認で相続する

などのケースです。詳しくは以下の通りになります。

住宅を相続放棄する

相続放棄は、すべての財産(プラスの財産もマイナスの財産も)を引き継がない選択肢です。手続きを行うことで、最初から相続がなかったものとみなされます。

このため、マイホームを手放すことになりますが、住宅ローンの返済義務も免れます。

なお、相続放棄は相続人が単独で行うことができ、相続があったことを知った時から3ヶ月以内に家庭裁判所へ申述する必要があります。

ただし、相続人が複数いる場合、1人が相続放棄をすると、残りの相続人がプラスの財産とマイナスの財産を相続分に応じて引き継ぐことになるため注意が必要です。

親が死亡した場合に団信に加入している

団体信用生命保険(団信)に加入していれば、親の住宅ローンを子が返済する必要はありません。団信とは、加入者が死亡や高度障害状態になった場合に、保険金で住宅ローンが完済される仕組みです。

万が一の場合、保険金は金融機関に支払われ、その保険金で住宅ローン債務が相殺されます。

つまり、親が団信に加入している場合、親が亡くなった時点で住宅ローンが完済され、子は不動産だけを相続できるのです。なお、子が保険金を受け取るわけではないため、相続税は発生しません。

ただし、団信で住宅ローンを相殺するためには、親が亡くなった際に金融機関や保険会社に連絡し、所定の手続きを行う必要があります。

通常、フラット35以外の住宅ローンを契約する場合、団信への加入が義務付けられていますが、親が住宅ローンを滞納していた場合、団信が失効している可能性もあります。

団信が失効していると、保険金が支払われないため、子が住宅ローンを引き継がなければなりません。

限定承認で相続する

限定承認を選択すれば、住宅ローンを引き継がずに相続できる可能性もあります。

限定承認とは、簡単に言えば「相続財産のうち、マイナスの財産をプラスの財産で相殺し、残ったプラスの財産だけを相続する方法」です。

この方法を選ぶと、住宅ローンなどのマイナスの財産が相殺されるため、子は住宅ローンを引き継ぐことなく相続が完了します。

親の住宅を相続したけど住宅ローンの残債がつらい

住宅ローン

親の住宅を相続したものの、住宅ローンの残債が大きな負担になっている方も多いでしょう。

そこでここでは、その解決策としてリースバックや売却、さらに住宅ローン専門会社への相談といった選択肢を紹介します。

リースバックを検討する

親の住宅を相続したものの、住宅ローンの返済が重くのしかかる場合、リースバックを検討することが有効です。

リースバックとは、相続した住宅を一度売却し、その後、買い手から賃貸で借りる仕組みです。

この方法を利用することで、住宅を手放すことなく、ローンの負担を軽減することが可能です。実際、以下のように月々の出費を5万円も軽減させた事例もあります。

引用:セゾンファンデックス

ただし、リースバックには注意が必要です。一般的にリースバックは定期借家契約で行われることが多く、契約期間終了後に退去させられるリスクがあります。

その点、セゾンのリースバックでは賃貸借契約を結ぶことが可能で、長期間住み続けられるため、安心して利用できます。

また、事務手数料や調査費用、礼金などの費用が0円というメリットも魅力です。契約後も充実した特典や優待サービスが提供されるため、リースバックを検討する人にとって非常に有利な選択肢と言えます。

セゾンのリースバックの詳細は以下のボタンからご確認ください。

売却

2つ目の選択肢として、相続した住宅を売却することがあげられます。売却することで、住宅ローンの残債を一括で返済し、経済的な負担を軽減できます。

特に、住宅の市場価値がローン残高を上回っている場合には、売却後に余剰資金が手元に残る可能性もあります。

しかし、愛着ある家を手放すことには精神的ダメージも伴うため、家族との話し合いや感情面の整理が必要です。

なお、売却を検討する際は、複数の不動産会社に査定を依頼し、最適な条件で取引を進めることが重要です。

『イエカカク』では、複数の不動産会社から一括で査定を受けられるため、売却の際により有利な条件を見つけられます。

詳細な査定結果を比較し、安心して住宅を売却するために、ぜひイエカカクのサービスを活用してみてください。

住宅ローンの専門会社に相談する

住宅ローンお困りバスターズ
引用:住宅ローンお困りバスターズ

住宅ローンの残債が重く、どの選択肢も難しいと感じる場合には、住宅ローンの専門会社に相談することをおすすめします。

特に、支払いが遅れている、家族に話せない、一括請求を受けたなどの悩みを抱えている方には「住宅ローンお困りバスターズ」が頼りになります。

同サービスでは無料相談を提供しており、専門アドバイザーが最適な解決策を提案してくれます。

売却せずに問題を解決する方法もありますので、まずは気軽に相談してみてください。詳細は以下のボタンより「住宅ローンお困りバスターズ」の公式サイトをご覧ください。

親の住宅ローンを免れる方法

悩む老夫婦

そもそも子が親の住宅ローン支払いを免れるには、

  • 任意売却する
  • 事前に団信に加入しておく

以上の2つの方法があります。詳しくは以下の通りです。

任意売却する

団体信用生命保険に未加入で、相続放棄を考えていない場合は、任意売却を検討することをおすすめします。

任意売却とは、住宅ローンが残っている住宅を債権者の同意を得て売却する方法です。住宅ローンが支払えずに競売にかけられると、市場価格より2〜3割ほど安い価格で取引されることが一般的です。

しかし、競売にかけられる前に任意売却を行えば、市場価格に近い金額で売却できる可能性があります。

いずれの場合も、売却金額は住宅ローンの返済に充てられるため、支払いが困難になった場合は、少しでも高い価格で売却できる任意売却が有効な選択肢となります。

任意売却によってローンの支払いを逃れた事例が以下となりますので、参考にしてください。

相談者:Mさん(50代女性)

親の状況:80代前半、広島県の郊外にある古い一戸建て

場所:広島県の郊外にある古い一戸建て

債務:残債約500万円、地方銀行からの借入

時価:400万円前後

問題:

「母は長年暮らしてきた家に強い愛着を持っており、できる限り住み続けたいと考えていました。しかし、最近になって母から、住宅ローンの返済が滞り始めたと知らされたんです。

母を支えたい気持ちはあったものの、自分の家庭の経済状況も厳しく、簡単には支援できる状況ではありませんでした。母の家をどうするか非常に悩みましたが、なんとか最善の方法を見つけたいと考えていました。」

結果:

「親しい不動産会社の担当者に相談したところ、任意売却を提案されました。任意売却を行うことで、競売よりも有利な条件で家を手放すことができると知り、母も納得の上で決断しました。

家は無事に売却され、ローンの残債も清算できました。その後、母親は近くのシニア向けの集合住宅に移り住み、経済的な不安から解放されて暮らすことができています。

母が安心して生活できる環境が整い、私もようやく肩の荷が下りた気がしました。」

事前に団信に加入しておく

親の住宅ローンを将来的に免れる方法の一つとして、事前に団体信用生命保険(団信)に加入しておくことが非常に重要です。

団信とは、住宅ローンを組む際に加入できる保険で、ローンの名義人が死亡したり、高度障害状態になった場合に、保険金でローン残高が完済される仕組みです。

これにより、名義人が万が一の事態に陥った際、残された家族が住宅ローンを引き継ぐ必要がなくなります。

また、団信は多くの住宅ローン契約で必須となっていることが多いですが、フラット35などではオプション扱いとなる場合もあるため、契約時にしっかり確認しておくことが大切です。

親の住宅ローンの返済が厳しい時はリースバックが最適!

リースバック

高齢の親が住宅ローンを抱え、年金だけの収入で返済が困難になっている場合、子にその負担が及ぶことがよくあります。

しかし、子が必ずしも親のローンを肩代わりする必要はありません。そのような状況で役立つ方法の一つが「リースバック」です。

リースバックとは、親が住んでいる家を一度売却し、その後も賃貸として住み続けることができる仕組みです。

この方法を利用すれば、住宅ローンの返済が難しい親でも、家を失わずに生活を続けることができ、ローンの残高を清算できます。

また、子はローンの負担を引き継がずに済むので、親子双方にとって有効な解決策となりえます。

どうしても親の住宅ローン返済が厳しいと感じた時には、リースバックを選択肢の一つとして検討してみてください。

ただし、リースバックには注意が必要です。一般的にリースバックは定期借家契約で行われることが多く、契約期間終了後に退去させられるリスクがあります。

その点、セゾンのリースバックでは賃貸借契約を結ぶことが可能で、長期間住み続けられるため、安心して利用できます。

また、事務手数料や調査費用、礼金などの費用が0円というメリットも魅力です。契約後も充実した特典や優待サービスが提供されるため、リースバックを検討する人にとって非常に有利な選択肢と言えます。

セゾンのリースバックの詳細は以下のボタンからご確認ください。

まとめ

親の住宅ローンが支払えなくなった際、どのように対応すべきかは、子にとって大きな悩みの種です。

団信の有無や相続放棄、リースバックなど、さまざまな選択肢がありますが、最も重要なのは親子でしっかり話し合い、最適な方法を選ぶことです。

無理に子がローンを引き継ぐ必要はなく、専門家に相談して親と共に最善の解決策を見つけましょう。

特にセゾンのリースバックは、家を手放さず、まとまった資金を手に入れながら、長期で住み続けられる数少ない選択肢の1つです。リースバックをおこなう際は、ぜひセゾンのリースバックを検討してみてください。

♦︎本ページには広告[PR]が含まれています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

二児を育てるママライター。親の介護、葬儀、相続を経験し、その苦労を知る。超高齢化社会のいま、自分と同じ経験をする人々を助けたいと考え、セカンドライフをサポートするWEBメディア「えんがわ」に参加。

目次